医療法に基づき高度医療の提供とそれに関する研修を実施する医療施設はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第114回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
医療法において、特定機能病院は「高度の医療の提供、高度の医療技術の開発及び評価並びに高度の医療に関する研修を実施する能力を有する病院」として定められています。大学病院などがこれに該当し、専門性の高い医療を担う中核的な存在です。
選択肢ごとの解説
- 1. 地域医療支援病院は、地域医療機関からの紹介患者に対する医療提供や共同利用、救急医療など、地域の医療連携の中核を担う役割を持ちますが、高度医療の提供と研修を主たる機能とはしていません。正しくは:地域医療支援病院は、地域の医療連携を推進し、患者紹介の受け入れや共同利用、救急医療などを提供する医療機関です。選びやすい理由:地域という言葉から広範な医療を提供するイメージがあるかもしれませんが、高度医療と研修は直接の定義ではありません。混同注意:特定機能病院と地域医療支援病院は、ともに地域医療に貢献しますが、機能が異なります。前者は高度医療、後者は地域連携が中心です。
- 2. 臨床研究中核病院は、国際水準の臨床研究や治験を推進することを目的とした医療機関であり、高度医療の提供そのものよりも、新しい医療技術や治療法の開発・評価に重点を置いています。研修も行いますが、主眼は臨床研究です。正しくは:臨床研究中核病院は、国際水準の臨床研究および治験を推進する役割を担っています。選びやすい理由:「研修を実施する」という点で関連があるように思えますが、その研修内容は臨床研究に特化したものが主であり、高度医療全般の提供と研修とは異なります。混同注意:特定機能病院と臨床研究中核病院は、ともに先進的な医療に関わりますが、前者は高度な診療、後者は研究が主要な機能です。
- 3. 正解。特定機能病院は、医療法に基づき、高度な医療の提供、高度な医療技術の開発、そして研修を実施する機能を併せ持つ病院として承認されています。これは、大学病院などがその代表的な例です。正しくは:特定機能病院は、高度医療の提供、高度医療技術の開発、研修の実施を主要な機能とします。選びやすい理由:他の選択肢も医療機関であり、一部「研修」や「医療」という言葉が含まれるため、混同しやすいですが、医療法に基づく定義を正確に理解することが重要です。混同注意:地域医療支援病院や臨床研究中核病院との機能の違いを理解することが重要です。特定機能病院は「高度医療」と「研修」の複合機能が特徴です。
- 4. 診療所は、入院ベッド数が19床以下の医療機関を指し、主に外来診療や在宅医療といった身近な医療を提供します。高度医療の提供や研修の実施を主要な機能とはしていません。正しくは:診療所は、主に地域住民に対する日常的な医療を提供し、外来診療や在宅医療を担います。選びやすい理由:医療を提供する施設である点は共通していますが、その規模や機能が全く異なります。混同注意:病院と診療所の明確な違い(病床数、機能)を理解することが重要です。診療所は身近な一次医療を提供します。
国試ポイント
医療法に定められる各医療機関(特定機能病院、地域医療支援病院、臨床研究中核病院など)の機能と役割を正確に理解しているかが問われる問題です。特に「高度医療の提供」と「研修」がキーワードとなります。
混同注意
各医療機関の名称が似ていたり、一部機能が重複しているように見えたりするため、それぞれの主要な機能(定義)を正確に覚える必要があります。特に、地域医療支援病院、臨床研究中核病院との違いは頻出です。
次に同じ論点が出たら
これらの病院が、地域医療連携や医療提供体制の中でどのような位置づけにあるのか、具体的な事例を挙げて説明できるか。
関連知識
医療法の第4条の2に特定機能病院の定義、第4条の3に地域医療支援病院の定義、第4条の4に臨床研究中核病院の定義が記載されています。これらの条文内容を比較して理解することが望ましいです。