職業性疾病のうち情報機器〈VDT〉作業による健康障害はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第111回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
情報機器(VDT)作業は、パソコンなどのディスプレイを長時間にわたって見続ける作業を指します。この作業では、目の疲労、かすみ、視力低下といった視覚系の問題が最もよく知られた健康障害です。厚生労働省のVDT作業における労働衛生管理のためのガイドラインでも、視覚系への負担軽減が重要視されています。
選択肢ごとの解説
- 1. じん肺は、粉塵を吸い込むことによって肺に線維性の変化が起こる疾病であり、情報機器作業とは直接関連がありません。例えば、鉱山労働者や建設作業員など、粉塵に暴露される職業で発生しやすいです。正しくは:情報機器作業とは直接関係ありません。選びやすい理由:職業病の一種であるため、混同される可能性があるかもしれませんが、病態と原因が異なります。混同注意:他の職業性疾病と混同することがあります。じん肺は粉塵暴露が原因です。
- 2. 正解。情報機器作業、特にVDT(Visual Display Terminals)作業では、長時間にわたり画面を見続けることにより、目の疲れ、かすみ、視力低下などの視覚系症状が発生することが知られています。これは「VDT症候群」の一部として認識されています。正しくは:情報機器作業により、目の疲労や視力低下が起こりやすいです。選びやすい理由:直接的な疾患名ではないため、迷うかもしれませんが、VDT作業の健康障害として最も代表的な症状の一つです。混同注意:視力障害はVDT作業による健康障害として最も一般的に認識されているもので、関連性が明確です。
- 3. 振動障害は、チェーンソーや削岩機などの振動工具を長時間使用することによって、手や腕の血管や神経に障害が生じるものであり、情報機器作業とは関連がありません。正しくは:情報機器作業とは関連がありません。選びやすい理由:これも職業病の一種であるため、選択肢として考慮されるかもしれませんが、原因となる作業が異なります。混同注意:振動障害は振動工具の使用が原因です。
- 4. 皮膚障害は、特定の化学物質への接触、紫外線暴露、アレルギー反応など、さまざまな原因で発生しますが、情報機器作業自体が直接的な原因となることは一般的ではありません。ただし、特定の素材に対するアレルギーなどで間接的に生じる可能性はゼロではありませんが、VDT作業による主要な健康障害とは考えられません。正しくは:情報機器作業が直接的な原因となることは一般的ではありません。選びやすい理由:稀なケースを想像してしまうと迷うかもしれませんが、一般的なVDT作業の健康障害ではありません。混同注意:皮膚障害は多くの原因がありますが、VDT作業とは直接的な関連性が低いです。
国試ポイント
この問題は、情報機器(VDT)作業に起因する健康障害に関する基本的な知識を問うものです。職業性疾病の種類とその原因となる作業内容を結びつける理解が求められます。特にVDT症候群の主要な症状を把握しているかがポイントとなります。
混同注意
職業性疾病には様々な種類があるため、他の疾病(じん肺、振動障害など)と混同しないよう、それぞれの疾病の原因と主な症状を正確に覚える必要があります。
次に同じ論点が出たら
VDT作業による健康障害の予防策や、具体的な指導内容について問われる可能性があります。
関連知識
VDT症候群は、視覚系の症状のほかに、肩こり、首の痛み、腰痛といった筋骨格系の症状や、精神的なストレス、睡眠障害なども引き起こすことがあります。VDT作業環境の改善(椅子の高さ、ディスプレイの位置、照明など)や、定期的な休憩の重要性も関連知識として挙げられます。