老化によって減少または低下するのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第109回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
加齢に伴い腎機能は低下し、糸球体の濾過機能も低下します。これは、糸球体の数が減少することに起因すると考えられています。
選択肢ごとの解説
- 1. 老化によりバランス機能が低下するため、重心の動揺は増加します。正しくは:加齢により重心の動揺は増加する。選びやすい理由:加齢による身体機能低下と混同しやすいが、動揺は増加する。混同注意:「低下する」という言葉からバランス機能全体が低下すると誤解しがちだが、動揺は「増える」と理解する。
- 2. 正解。加齢とともに腎臓の機能は低下し、それに伴い糸球体の数も減少することが知られています。選びやすい理由:他の選択肢も加齢と関連するため迷う可能性がある。混同注意:他の選択肢と異なり、明らかな減少を示す項目として正しく認識することが重要。
- 3. 嗅覚の閾値が上昇するということは、より強い刺激でなければ匂いを感知できなくなることを意味し、嗅覚機能が低下している状態です。したがって、嗅覚の閾値は老化によって上昇します。正しくは:加齢により嗅覚の閾値は上昇する。選びやすい理由:「嗅覚の低下」と「閾値の低下」を混同しやすい。混同注意:閾値が「低い」ほど鋭敏であり、閾値が「高い」ほど鈍感である。老化では鈍感になるため、閾値は上昇する。
- 4. 男性の場合、加齢とともに前立腺は肥大化する傾向があるため、その重量は増加することが一般的です。正しくは:加齢により前立腺の重量は増加する。選びやすい理由:身体機能の衰えと関連付けて、重量が減少すると誤解しやすい。混同注意:一般的に加齢で臓器は萎縮する傾向があるが、前立腺は肥大化する特異な例であるため注意が必要。
国試ポイント
高齢者の生理的変化、特に身体機能の低下に関する知識が問われています。それぞれの選択肢について、加齢に伴う変化の方向性(増加するか減少するか、上昇するか低下するか)を正確に理解しておく必要があります。
混同注意
「閾値の低下」と「機能の低下」の混同、身体機能全般の「低下」と「増強」の区別が難しい問題です。特に、嗅覚の閾値や重心の動揺は、言葉のニュアンスで誤解しやすいポイントです。
次に同じ論点が出たら
同様の問題では、骨密度、筋肉量、心拍出量、肺活量、基礎代謝、免疫機能など、他の臓器や機能の加齢に伴う変化についても問われる可能性があります。
関連知識
腎機能の指標(eGFR)、前立腺肥大症、老年期の感覚器機能の変化、転倒リスクのアセスメント。