災害拠点病院の説明で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第111回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
災害拠点病院は、災害発生時に重症患者の受け入れや、専門医療を提供するとともに、広域からの患者搬送や広域への搬送に対応するための体制(例えば、ヘリポートの設置など)を備えていることが特徴です。この機能は、大規模災害時における医療の要となります。
選択肢ごとの解説
- 1. 災害拠点病院の指定は、都道府県知事が行います。国が直接指定するものではありません。正しくは:都道府県知事によって選定される。選びやすい理由:大規模災害時は国の関与が大きいため、国が指定すると思いがちですが、地方自治体による指定です。混同注意:災害派遣医療チーム(DMAT)は厚生労働省からの委託で訓練されますが、病院の指定とは異なります。
- 2. 災害拠点病院は、平時から医療提供体制が整備されており、災害発生を待ってから指定されるものではありません。事前に指定され、災害に備えています。正しくは:平時から災害に備え、事前に指定されている。選びやすい理由:災害時に必要となる病院なので、その都度指定されると誤解しやすいですが、準備のため平時からの指定が必要です。混同注意:緊急医療救護所が災害発生後に開設されることと混同しやすいです。
- 3. 正解。災害拠点病院の重要な役割の一つは、重症患者の受け入れ、専門医療の提供、そしてヘリコプターなどを用いた広域からの患者搬送・広域への搬送を担うための体制を整えていることです。これには、航空機発着場(ヘリポート等)の確保も含まれます。選びやすい理由:他の選択肢が明確に誤っているため、この選択肢が正解であることが導き出しやすいです。混同注意:単に多くの患者を受け入れるだけでなく、特に広域からの搬送機能に注目することが重要です。
- 4. 地域災害拠点病院は、各都道府県に複数設置されることが一般的です。1か所のみでは、広大な地域や多数の住民をカバーすることは困難であり、分散配置が必要です。正しくは:地域災害拠点病院は各都道府県に複数設置される。選びやすい理由:「拠点」という言葉から、各都道府県に中心となる1か所だけを連想しやすいですが、実際は複数の拠点が必要です。混同注意:基幹災害拠点病院が都道府県に1~数か所設置されることがありますが、地域災害拠点病院はそれより数が多くなります。この選択肢は「地域災害拠点病院」に言及しています。
国試ポイント
災害拠点病院の役割、指定主体、および平時からの準備について正確に理解しているかが問われる問題です。特に、広域搬送体制の重要性は頻出ポイントです。
混同注意
災害拠点病院と、災害派遣医療チーム(DMAT)の役割や、緊急医療救護所、基幹災害拠点病院と地域災害拠点病院の区別が混同されやすいです。
次に同じ論点が出たら
災害時における医療提供体制全体の構造を理解し、各機関の役割を明確に区別できるか。
関連知識
災害拠点病院の指定基準(耐震構造、自家発電設備、備蓄、DMATの編成など)、基幹災害拠点病院と地域災害拠点病院の違い、DMATの活動内容。