結晶性知能はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第115回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
結晶性知能は、これまでの学習や経験によって培われ、知識や技能、問題解決能力として蓄積された知能を指します。頻繁に利用する場所からの経路を考えることは、過去の経験や地理的な知識を統合・活用して最適な解決策を導き出す行為であり、結晶性知能の特性と一致します。
選択肢ごとの解説
- 1. 外国語の単語を暗記する行為は、新しい情報を獲得し保持する流動性知能の特徴を含みます。既存の知識や経験を基盤とする結晶性知能とは異なります。正しくは:既得の知識を使って論理的に推論する。選びやすい理由:記憶力は知能の一部と捉えられがちだが、新しい記憶の形成は流動性知能の側面が強い。混同注意:結晶性知能は既存知識の活用、流動性知能は新しい情報の処理と記憶に焦点を当てる。
- 2. 制限時間内に暗算を行うことは、処理速度や新しい状況への適応能力を要するため、流動性知能の特性を示します。既得知識の活用が主ではありません。正しくは:過去の経験に基づいて問題解決を行う。選びやすい理由:計算能力は学習によって培われるため結晶性知能と誤解されやすいが、時間制限内の迅速な処理は流動性知能の側面が強い。混同注意:速い情報処理や短期記憶は流動性知能、蓄積された知識に基づく思考は結晶性知能。
- 3. 新しいパソコンの操作方法を覚えることは、未知の情報に対する学習能力や適応能力が求められるため、流動性知能の働きが強いとされます。正しくは:過去に得た専門知識を活用して判断を下す。選びやすい理由:学習そのものは知能活動だが、新しい未経験の分野の学習は流動性知能が主導する。混同注意:新しい学習と適応は流動性知能、既習知識の応用は結晶性知能。
- 4. 正解。この行動は、これまでの経験(頻繁に利用する病院、自宅への経路に関する知識)に基づき、蓄積された情報から最も効率的な方法を導き出す知能の働きです。これは結晶性知能の典型的な例です。正しくは:(正答のため修正不要)選びやすい理由:(正答のため該当なし)混同注意:(正答のため該当なし)
国試ポイント
結晶性知能と流動性知能の定義と具体的な活動例を理解しているかが問われます。両者の違いを明確に把握することが重要です。
混同注意
流動性知能(fluid intelligence)は、新しい状況への適応、新しい問題解決、情報処理速度など、経験にあまり左右されない知能を指します。新しい外国語の単語を覚える、制限時間内に暗算をする、新しいパソコンの使い方を覚えるなどは、流動性知能の要素が強いです。一方、結晶性知能(crystallized intelligence)は、これまでの学習や経験によって培われた知識や技能を指し、既存の情報を活用する能力に関連します。
次に同じ論点が出たら
提示された行動が、新しい情報処理・短期記憶・処理速度を主とするか、あるいは既得知識・経験・長期記憶の活用を主とするかを見極める。
関連知識
レイモンド・キャッテルが提唱した知能の二因子説(流動性知能と結晶性知能)。流動性知能は加齢とともに低下しやすいが、結晶性知能は比較的高齢期まで維持されやすい、あるいは向上することもあるとされています。