精神保健における一次予防はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第111回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
精神保健における一次予防は、疾病が発症する前にその原因やリスク因子を取り除き、発症を未然に防ぐことを指します。選択肢4の「ストレスとその対処法に関する知識の啓発活動」は、精神疾患の発症リスクを高めるストレス因子に対し、健康な人が適切に対処できるよう支援し、発症を予防する目的で行われるため、一次予防に該当します。他の選択肢は、早期発見・早期治療(二次予防)や再発防止・社会復帰支援(三次予防)に分類されます。
選択肢ごとの解説
- 1. これは早期発見・早期介入を目的としているため、二次予防に分類されます。一次予防は発症そのものを防ぐ活動です。正しくは:ストレスとその対処法に関する知識の啓発活動を行う。選びやすい理由:「早期発見」という言葉から予防的な意味合いを感じてしまうかもしれませんが、病気が発症し始めた段階への介入です。混同注意:一次予防と二次予防の区別。
- 2. これはすでに問題が発生した後の再発防止や機能回復を目指す活動であり、三次予防に該当します。正しくは:ストレスとその対処法に関する知識の啓発活動を行う。選びやすい理由:「促す」という行為が予防的に見えますが、対象は既に問題行動を起こした人です。混同注意:一次予防と三次予防の区別。
- 3. これは疾病の進行を食い止め、社会復帰やQOLの向上を目指す活動であり、三次予防に分類されます。病気の再発防止や残存機能の維持・改善が目的です。正しくは:ストレスとその対処法に関する知識の啓発活動を行う。選びやすい理由:「社会参加」という前向きな言葉から、広義の予防と捉えてしまうかもしれませんが、これはすでに発症している人への介入です。混同注意:一次予防と三次予防の区別、また疾病の予防とリハビリテーションの混同。
- 4. 正解。一次予防は、健康な人々を対象に、疾病の発生自体を未然に防ぐことを目的とした活動です。ストレス対処法の啓発は、精神疾患の発症リスクを減らすための直接的な取り組みであり、一次予防の典型例です。
国試ポイント
公衆衛生における疾病予防の3段階(一次予防、二次予防、三次予防)の概念と、それぞれの具体的な活動内容を正確に理解しているかを問う問題です。特に、精神保健の領域における予防活動の具体例を通じて、この基本的な概念を適用できるかがポイントとなります。
混同注意
疾病予防の3段階(一次、二次、三次)の区別が曖昧だと誤答しやすいです。特に「早期発見」を一次予防と混同するケースが多く見られます。
次に同じ論点が出たら
今後も疾病予防の3段階の定義と具体例は頻出すると考えられます。特に、身体疾患だけでなく、精神疾患や感染症、生活習慣病など、様々な健康問題における予防活動がどの段階に当たるかを判断できるかを確認しておきましょう。
関連知識
一次予防:健康増進、特定の疾病予防(例:ワクチン接種、生活習慣病予防の啓発、精神疾患予防のためのストレスマネジメント教育)。二次予防:早期発見、早期治療(例:健診、スクリーニング検査、うつ病の早期介入)。三次予防:機能回復、再発防止、社会復帰支援(例:リハビリテーション、慢性疾患の管理、精神疾患患者のデイケア、服薬指導)。