医療法に基づき高度医療の提供とそれに関する研修を実施する医療施設はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
医療法において、特定機能病院は高度な医療の提供、高度な医療技術の開発及び評価、並びに高度な医療に関する研修を実施する役割を担う病院と定められています。これは大学病院や国立高度専門医療研究センターに代表される機能です。
選択肢ごとの解説
- 1. 診療所は、一般的に外来患者を対象とした地域に密着した医療を提供する施設であり、高度医療の提供や研修の実施を主たる目的とするものではありません。入院ベッド数も19床以下に制限されています。正しくは:診療所は高度医療や研修を主目的としない。選びやすい理由:医療機関の一つであるため、選択肢として考慮されるかもしれない。混同注意:病院と診療所の役割の違いが曖昧だと誤解する可能性がある。
- 2. 正解。特定機能病院は医療法に基づき、高度な医療の提供、高度な医療技術の開発及び評価、並びに高度な医療に関する研修を実施する能力を有する病院として厚生労働大臣の承認を受けた病院です。大学病院や国立高度専門医療研究センターなどがこれに該当します。正しくは:特定機能病院は高度医療の提供と研修を主たる業務とする。選びやすい理由:他の病院種別との区別がつきにくい場合がある。混同注意:「地域医療支援病院」や「臨床研究中核病院」との機能の違いを混同しやすい。
- 3. 地域医療支援病院は、地域における医療提供体制の確保のため、地域の病院・診療所からの紹介患者に対する医療提供、医療機器の共同利用、かかりつけ医等への支援、地域の医療従事者への研修等を行う病院です。高度医療の提供は行いますが、その主たる目的は「地域医療の支援」にあります。正しくは:地域医療支援病院の主目的は地域医療支援である。選びやすい理由:「研修」という言葉が含まれるため、正解と誤解しやすい。混同注意:「研修」の実施という点が、特定機能病院と共通しているように見えるため、混同しやすい。
- 4. 臨床研究中核病院は、世界をリードする水準の臨床研究や医師主導治験の中心的な役割を担う病院です。高度医療の提供を行う側面はありますが、その主たる目的は「臨床研究」の推進であり、「高度医療の提供とそれに関する研修」を包括的に担う機能は特定機能病院が適切です。正しくは:臨床研究中核病院の主目的は臨床研究の推進である。選びやすい理由:「研究」という言葉から高度な医療を連想し、正解と誤解しやすい。混同注意:「高度な医療」と「研究」の関連性から、特定機能病院の機能と混同する可能性がある。
国試ポイント
医療法に規定される病院の機能と役割、特に特定機能病院、地域医療支援病院、臨床研究中核病院のそれぞれの特徴と目的を正確に理解しているかが問われる。各病院が担う「高度医療」「地域支援」「研究・研修」のニュアンスの違いを区別することが重要。
混同注意
特定機能病院と地域医療支援病院、臨床研究中核病院は、いずれも「高度」な医療や「研修」「研究」といった要素を含むため、その主たる機能の違いを正確に把握していないと混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
個々の病院の種類が、具体的にどのような医療行為や役割を果たすか、詳細に説明できるか。
関連知識
医療法第4条の2(特定機能病院)、第4条の2の2(地域医療支援病院)、第4条の3(臨床研究中核病院)の各条文の内容。医療連携体制、病床機能報告制度。