母子保健法に基づく届出はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第110回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
母子保健法第15条では、妊娠の届出について規定されています。これにより、市町村は母子健康手帳の交付や妊婦健康診査の実施など、母子に対する保健サービスを提供するための基礎情報としています。他の届出は、それぞれ戸籍法など別の法律に基づいて行われます。
選択肢ごとの解説
- 1. 婚姻届は戸籍法に基づいて市町村長へ提出されるものであり、母子保健法とは直接関連がありません。正しくは:この届出は戸籍法に基づきます。選びやすい理由:家族形成に関わるため関連があるように思えるかもしれませんが、母子保健法の直接の対象ではありません。混同注意:戸籍に関する届出と母子保健に関する届出を混同しないように注意が必要です。
- 2. 死産届は死産の事実を知った日から7日以内に、死産証明書または検案書を添付して市町村長へ提出するもので、母子保健法ではなく、主に戸籍法や医師法に関連する行政手続きです。正しくは:この届出は戸籍法や医師法に基づきます。選びやすい理由:母子に関わる出来事なので、母子保健法と関連があるように思われがちですが、直接の根拠法ではありません。混同注意:出生や妊娠と類似の事柄であるため、母子保健法に基づくものと誤解しやすいですが、その目的や根拠法が異なります。
- 3. 死亡届は戸籍法に基づいて届け出るものであり、母子保健法の対象ではありません。母子保健法は、母と子の健康の保持増進を目的としています。正しくは:この届出は戸籍法に基づきます。選びやすい理由:生命に関わる重要な届出であるため、広義の保健行政と関連があるように見えますが、母子保健法の直接の対象ではありません。混同注意:生命の終わりに関する届出であり、生命の始まりである出生や妊娠に関する届出とは性質が異なります。
- 4. 出生届は戸籍法に基づいて、生まれた日から14日以内に市町村長へ提出するものであり、母子保健法とは直接関連がありません。母子保健法は、出生前の妊娠期から出生後の乳幼児期にわたる母子の健康支援を目的としています。正しくは:この届出は戸籍法に基づきます。選びやすい理由:母子保健法が母と子の健康に関わるため、出生届も該当すると考えがちですが、出生の事実を公証する行政手続きの根拠法は戸籍法です。混同注意:母子保健法の対象となる健康支援の「開始」の契機となる出来事ですが、その「届出」の根拠法は母子保健法ではありません。
- 5. 正解。妊娠届は母子保健法第15条に基づいて、市町村長へ提出する届出です。この届出により、市町村は妊婦健康診査受診票の交付や、母子健康手帳の交付など、母子保健サービスを提供するための情報把握と支援を開始します。正しくは:妊娠届は母子保健法に明記されています。選びやすい理由:他の届出も生命や健康に関わるため迷うかもしれませんが、母子保健法が直接規定しているのは妊娠届です。混同注意:他の届出(出生届など)も母子に関連するように見えますが、根拠法が異なります。妊娠届は母子保健サービスの開始点となる重要な届出です。
国試ポイント
母子保健法に基づく主要な届出とその目的を理解しているかが問われています。特に、母子保健サービスの開始点となる「妊娠届」の重要性を認識しておく必要があります。
混同注意
戸籍法に基づく出生届や死産届など、母子に関わる他の届出と混同しやすいですが、それぞれの根拠法と目的を明確に区別することが重要です。
次に同じ論点が出たら
妊娠届出の義務者や、妊娠届出後に受けられる具体的な母子保健サービスについて説明できるかを確認します。
関連知識
母子保健法、戸籍法、母子健康手帳、妊婦健康診査、市町村の母子保健事業