災害派遣精神医療チーム〈DPAT〉で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第109回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
DPATは、被災地の精神医療機関と連携し、その機能を維持・回復させることが重要な役割の一つです。発災直後からの活動と、自己完結型の活動が求められます。
選択肢ごとの解説
- 1. DPATは主に都道府県が主体となって組織し、運営します。厚生労働省はガイドラインの策定や広域調整などを行います。正しくは:DPATは、主に都道府県が組織・運営の主体となり、精神科医療機関、保健所、精神保健福祉センターなどがメンバーとなって編成されます。選びやすい理由:「災害派遣」という言葉から、国の組織が直接関与すると考えやすいですが、実際の運営主体は都道府県です。混同注意:DMAT(災害派遣医療チーム)も国と地方が連携しますが、DPATは都道府県の役割がより明確です。
- 2. 正解。DPATの重要な役割の一つは、被災地の精神科医療機関と連携し、支援や機能回復を助けることです。これにより、被災地での精神医療提供体制の維持・強化を図ります。選びやすい理由:被災地の既存資源との連携は、災害支援の基本原則の一つです。混同注意:他の選択肢が明確に誤りであるため、連携の重要性は理解しやすいです。
- 3. DPATは発災直後から派遣され、急性期(発災後3日以内)から活動を開始することが求められています。時間の経過とともに精神的影響が深刻化するため、早期の介入が重要です。正しくは:DPATは、災害発生直後(急性期)から派遣され、活動を開始します。選びやすい理由:急性期には身体的治療が優先されるため、精神科医療は少し遅れて開始されるというイメージを持つかもしれませんが、DPATは早期介入を重視します。混同注意:発災後の時間経過による精神的問題の変化(急性期、亜急性期、慢性期)と、それに応じた支援内容が混同される可能性があります。
- 4. 派遣チームの食事や宿泊といったロジスティクスは、原則として派遣元が準備し、自己完結型での活動が推奨されています。被災自治体の負担を軽減するためです。正しくは:派遣チームの食事や宿泊などの準備は、原則として派遣元が行い、自己完結型で活動します。選びやすい理由:被災地で支援を受ける側に食事の提供を求めることは、被災地の負担増につながるため、適切ではありません。しかし、自治体が支援側として準備すると誤解する可能性もあります。混同注意:被災者への支援と、派遣チームのロジスティクスが混同される可能性があります。
国試ポイント
災害派遣精神医療チーム(DPAT)の役割、活動時期、組織体制、活動原則に関する知識が問われています。特にDMATとの違いや、発災後の早期介入の重要性、自己完結型での活動がポイントです。
混同注意
DMAT(災害派遣医療チーム)との違い、発災後の時期区分(急性期、亜急性期、慢性期)における精神支援の重点、他の災害支援組織の活動内容。
次に同じ論点が出たら
今後DPATについて問われる場合は、DMATとの具体的な役割分担や連携、または活動のフェーズ(急性期、亜急性期、慢性期)に応じた具体的な活動内容が問われる可能性があります。また、チームの構成メンバーについても注意が必要です。
関連知識
DPAT活動要領、災害サイクル(急性期、亜急性期、慢性期)、精神保健福祉法、災害時における看護の役割、ストレスマネジメント、心理的応急処置(PFA)。