マンモグラフィを受ける成人女性への説明で適切なのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第113回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
マンモグラフィは乳がん検診や診断に用いられるX線検査であり、通常、片側の乳房につき頭尾方向(CC: Craniocaudal view)と内外斜位方向(MLO: Mediolateral Oblique view)の二方向から撮影されます。これにより、乳腺の重なりを軽減し、病変をより正確に捉えることが可能となります。検査は、乳房を圧迫板で挟んで行われるため、立位または座位で行われることが一般的です。また、消化器系の検査や造影剤を使用する検査ではないため、絶食や造影剤の注入は不要です。
選択肢ごとの解説
- 1. マンモグラフィは、乳房を圧迫板で挟み込んで撮影するため、通常は立位または座位で行われます。仰臥位では正確な位置決めや圧迫が困難です。正しくは:「この検査は、立位または座位で、乳房を圧迫板で挟んで撮影します。」選びやすい理由:一般的なX線検査(胸部X線など)が仰臥位や立位で撮影されることから、検査体位に関する知識が曖昧だと誤って選択してしまう可能性があります。混同注意:他の一般的な画像検査の体位(例:胸部X線、腹部X線、CTの一部など)と混同しやすいです。
- 2. マンモグラフィは乳房のX線撮影であり、消化器系の検査ではないため、絶食の必要はありません。食事の有無が検査結果に影響することはありません。正しくは:「この検査は、特別な食事制限なしで受けていただけます。」選びやすい理由:造影剤を使用するCTやMRI、腹部超音波など、多くの画像検査で絶食指示があるため、一般的な検査前の注意として誤って選びやすいです。混同注意:造影剤を使用するCT/MRI検査や、上部消化管内視鏡検査、腹部超音波検査など、絶食が必要な他の検査と混同しやすいです。
- 3. 一般的なマンモグラフィ検査では造影剤は使用しません。X線を用いて乳房組織の密度差を画像化します。ただし、特殊な造影マンモグラフィもありますが、一般的な説明としては不適切です。正しくは:「この検査では、通常、造影剤は使用しません。」選びやすい理由:造影剤を使用するCTやMRIなどの画像診断検査は多く、より詳細な情報が得られるというイメージから、必要なものと誤解しやすいです。混同注意:造影剤を使用するCT検査、MRI検査、血管造影検査などと混同しやすいです。
- 4. 正解。マンモグラフィでは、乳房全体を評価するため、通常は頭尾方向(CC: Craniocaudal view)と内外斜位方向(MLO: Mediolateral Oblique view)の二方向から撮影されます。これにより、乳腺の重なりを減らし、病変を正確に見つけやすくします。
国試ポイント
看護師として、マンモグラフィ検査を受ける患者への適切な説明能力が問われている。特に、検査の目的、方法(体位、撮影方向、圧迫の理由)、前処置の有無(絶食、造影剤)、合併症・偶発症(痛みなど)について正確に理解していることが重要である。
混同注意
マンモグラフィの撮影体位(立位・座位)と一般的なX線検査の体位(仰臥位、立位)、マンモグラフィの造影剤の有無と他の画像検査(CT、MRI)での造影剤使用、マンモグラフィの絶食の有無と消化器系の検査における絶食指示などが混同されやすい。
次に同じ論点が出たら
次回同様の論点が問われた際には、他の検査(乳房超音波検査、乳房MRI検査など)の特性や、検査に伴う疼痛(乳房圧迫による)への対処、あるいは検査の注意事項(制汗剤・パウダーの使用禁止など)といった点に注目して選択肢を検討する。
関連知識
マンモグラフィの他に乳がん検診や精密検査で用いられる検査として、乳房超音波検査、乳房MRI検査、視触診などがある。それぞれの検査の特性とメリット・デメリット、適応疾患についても理解しておくことが望ましい。特に乳房の構成(脂肪性、高濃度乳腺など)によって適切な検査法が異なる場合がある。