尋常性乾癬の患者への説明で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第113回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
尋常性乾癬では、皮膚への機械的な刺激(摩擦、圧迫、掻破など)によって新たな皮疹が生じたり、既存の皮疹が悪化したりする「ケブナー現象」がみられます。したがって、患部を衣類などで覆って保護し、刺激を避けることは、症状の悪化を防ぐ上で非常に重要な自己管理の指導となります。
選択肢ごとの解説
- 1. 適度な日光浴(紫外線療法を含む)は、乾癬の症状を改善する効果があるため、完全に避けることは推奨されません。正しくは:適度な日光浴は症状の改善に役立つ場合があります。選びやすい理由:一般的な皮膚疾患の中には日光を避けるべきものもあるため、その知識と混同しやすいです。混同注意:日光過敏症を伴う疾患(例:全身性エリテマトーデス)の指導と混同しやすいです。
- 2. 温めると血行が促進され、かゆみが強くなる傾向があるため、避けるべきです。正しくは:かゆみがあるときは、患部を冷やしたり、保湿したりすると症状が和らぐことがあります。選びやすい理由:温めることで一時的に血行が良くなり、気分的に良いと感じる人もいるかもしれませんが、かゆみには逆効果です。混同注意:筋肉痛や関節痛など、温めることで症状が緩和する他の状態と混同しやすいです。
- 3. 正解。摩擦や圧迫、掻破などの機械的刺激は、乾癬の皮疹を悪化させるケブナー現象を引き起こすことがあります。そのため、患部を保護し、刺激を避けることが重要ですースタンス・オブ・ケアです。
- 4. 乾癬では、皮膚細胞の新陳代謝が亢進し、落屑によって多量の蛋白質が失われます。そのため、むしろ十分な蛋白質を摂取して、栄養状態を良好に保つことが必要です。正しくは:落屑が多いときは、失われる蛋白質を補うために、適切な蛋白質を摂取することが大切です。選びやすい理由:皮膚疾患に対して、特定の食物を制限することが有効であると誤解している場合に選びやすいです。混同注意:腎臓病など、特定の疾患で蛋白質の摂取制限が必要な場合と混同しやすいです。
国試ポイント
尋常性乾癬患者への具体的な生活指導(自己管理)に関する知識が問われています。特に、症状悪化因子とそれを回避する方法の理解が重要です。ケブナー現象の理解は乾癬のケアにおいて不可欠な要素です。
混同注意
他の皮膚疾患の一般的なケア(例:日光を避ける、特定の食物を制限する)と混同しやすい選択肢が含まれています。乾癬に特有の病態生理(ケブナー現象、代謝亢進による蛋白質消耗)を理解していないと誤答につながります。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出題された場合、乾癬の症状を悪化させる因子(機械的刺激、乾燥、ストレスなど)と、その対策について問われているかを判断し、一般的な皮膚疾患のケアと乾癬特有のケアを区別できるかを確認します。
関連知識
乾癬の治療法(外用療法、光線療法、内服療法、生物学的製剤など)、日常生活での注意点(保湿、皮膚の清潔保持、ストレス管理、禁煙・節酒)、合併症(乾癬性関節炎、メタボリックシンドロームなど)についても関連知識として押さえておく必要があります。