高齢者の転倒予防のための環境づくりで適切なのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第114回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
高齢者の転倒予防には、生活環境における危険因子を取り除くことが重要です。廊下に手すりを設置することは、身体の支持を助け、バランスを保つことで転倒リスクを低減する効果的な対策です。他の選択肢は、それぞれ転倒リスクを高める要因となり得ます。
選択肢ごとの解説
- 1. 玄関マットや絨毯は、その縁につまずきやすく、滑りやすい素材の場合もあるため、転倒のリスクを高めます。特に高齢者はバランス能力が低下しているため、避けるべきです。正しくは:玄関には段差をなくし、滑りにくい素材の床材を選ぶか、固定された薄手の滑り止めマットを使用する。選びやすい理由:滑り止め効果を期待して敷く場合がある。混同注意:滑り止めを目的とするものと、つまずきの原因となるものを混同しやすい。
- 2. 正解。廊下や階段に手すりを設置することは、高齢者が移動する際の身体を支え、バランスを保つのに役立ち、転倒予防に非常に効果的です。特に夜間や体調が不安定な時に有効です。正しくは:この選択肢は適切です。選びやすい理由:移動を補助する最も基本的な設備であり、迷うことは少ない。混同注意:他の選択肢と比べて、明らかに安全を高める措置である。
- 3. 夜間に廊下の照明を消すと、視界が悪くなり、段差や障害物が見えにくくなるため、転倒のリスクが著しく高まります。特に夜間はトイレなどで移動することが多いため、常夜灯やフットライトなどで足元を照らすべきです。正しくは:夜間でも廊下には常夜灯やフットライトを設置し、足元を十分に照らすようにする。選びやすい理由:省エネや睡眠の妨げにならないよう配慮する意識から、消灯が適切と誤解する。混同注意:日中と夜間の照明の必要性を混同しやすい。暗闇は転倒の主要因。
- 4. キャスター付きの椅子は、座ろうとしたり立ち上がろうとしたりする際に椅子が動きやすく、バランスを崩して転倒する危険性が非常に高いです。特に高齢者は筋力やバランス能力が低下しているため、固定された安定した椅子を使用すべきです。正しくは:椅子は安定しており、容易に動かないもの(キャスターのないものや、ストッパー付きのもの)を選ぶ。選びやすい理由:移動のしやすさを考慮して、キャスター付きが便利だと誤解する。混同注意:利便性と安全性の優先順位を混同しやすい。特に高齢者の家具は安定性が重要。
国試ポイント
高齢者の転倒予防に関する生活環境整備の知識が問われています。身体機能の低下を考慮した安全な環境の提供が重要です。
混同注意
転倒予防の対策として、便利さやデザイン性を優先して誤った選択をしてしまうことがあります。高齢者の身体能力を第一に考慮することが求められます。
次に同じ論点が出たら
個々の高齢者の身体機能や生活習慣に合わせて、さらに具体的な転倒予防策を検討する。
関連知識
玄関マット、絨毯、キャスター付き椅子はつまずきや不安定さの原因となり、夜間の消灯は視界不良による転倒を招きます。手すりの設置、段差の解消、滑りにくい床材の使用、十分な照明の確保などが転倒予防の基本です。