労働衛生の「3管理」とは、作業環境管理と作業管理と()である。()に入るのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第111回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
労働安全衛生法において、事業者が行うべき労働衛生管理は『作業環境管理』『作業管理』『健康管理』の三つの柱で構成されています。作業環境管理は有害物質や作業場の物理的環境の改善、作業管理は作業方法や労働時間の適正化、健康管理は健康診断や保健指導を通じて労働者の健康を保持・増進することを目的としています。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。労働衛生管理は、労働安全衛生法に基づき、作業環境管理(物理的・化学的環境の改善)、作業管理(作業方法・体制の改善)、そして労働者の健康管理(健康診断、保健指導など)の三つの柱から成り立っています。これらは、労働者の健康と安全を守るための基本原則です。
- 2. 包括的統括管理は、特定の管理手法や内容を指すものではなく、複数の管理項目を総合的にまとめる一般的な概念です。労働衛生管理の三要素として具体的な柱には当たりません。正しくは:労働衛生管理の三要素は、作業環境管理、作業管理、健康管理の三つです。選びやすい理由:「管理」という言葉が含まれるため、広範な管理活動の一部であるかのように思えるかもしれませんが、具体的な労働衛生管理の構成要素ではありません。混同注意:一般的な企業経営やプロジェクト管理における包括的なマネジメントと混同しやすいです。
- 3. 人事労務管理は、採用、配置、給与、評価、福利厚生など、労働者に関わるより広範な管理業務全般を指します。労働衛生管理は人事労務管理の一部ではありますが、三要素として並列に置かれる具体的な項目ではありません。正しくは:労働衛生管理の三要素は、作業環境管理、作業管理、健康管理の三つです。人事労務管理は、これらの健康管理を含む広範な従業員管理を指します。選びやすい理由:労働者の健康も人事労務管理の一環であるため、関連性が高いと感じやすいですが、健康管理が労働衛生管理の独立した柱であるのに対し、労務管理はより包括的な概念です。混同注意:従業員に関わるあらゆる管理業務と混同しやすいです。労働衛生管理は、より専門的かつ限定的な健康と安全に特化した管理です。
- 4. 勤務時間管理は、労働時間や休憩時間の適切性を管理するもので、労働安全衛生の重要な側面ではありますが、労働衛生管理を構成する三要素の一つとして直接的に挙げられるものではありません。健康管理の一環として過重労働対策などに関連しますが、独立した柱ではありません。正しくは:労働衛生管理の三要素は、作業環境管理、作業管理、健康管理の三つです。勤務時間管理は作業管理や健康管理の一部として考慮されます。選びやすい理由:長時間労働が健康に影響を及ぼすため、勤務時間管理が健康管理に密接に関連していると感じやすいです。しかし、勤務時間管理は健康管理の具体的な手段の一つであり、並列する要素ではありません。混同注意:労働者の健康維持に必要な具体的な手段と、労働衛生管理の根幹をなす概念とを混同しやすいです。
国試ポイント
この問題は、労働安全衛生法に基づく労働衛生管理の基本的な枠組みと、その主要な構成要素(三管理)を理解しているかを問うものです。看護師は産業保健分野でこれらの知識を基盤として活動するため、非常に重要な基礎知識となります。
混同注意
労働衛生管理の三要素と、人事労務管理や一般的な安全管理、さらには個別の健康支援策(例:ストレスチェック、過重労働面接指導など)を混同しやすいです。三要素はあくまで根幹となる管理体制の区分けであることを明確に理解する必要があります。
次に同じ論点が出たら
次に類似の問題が出題される場合、それぞれの管理(作業環境管理、作業管理、健康管理)が具体的にどのような内容を含むのか、あるいは各管理を担う専門職(産業医、衛生管理者など)の具体的な役割について問われる可能性があります。
関連知識
労働安全衛生法、産業医の職務、衛生管理者の職務、健康診断の種類と実施義務、ストレスチェック制度、特定業務従事者の健康管理、有害業務における特殊健康診断。