クリティカル・シンキングの思考過程で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
クリティカル・シンキングは、感情や直感、個人的な思い込みに流されず、情報や主張の根拠を客観的に分析し、論理的かつ批判的に評価することで、より妥当な結論や判断に至る思考プロセスです。したがって、確かな証拠に基づいた判断を行うことがその本質的な特徴の一つと言えます。
選択肢ごとの解説
- 1. クリティカル・シンキングは単なる否定的な批判ではなく、多角的な視点から客観的に評価し、問題の本質を見極めることを目指します。感情的な批判とは異なります。正しくは:出来事を多角的に分析し、客観的に評価する。選びやすい理由:「クリティカル」という言葉から「批判的」と連想しやすいが、単なる否定とは意味が異なる。混同注意:批判的思考と批判的態度を混同しやすい。
- 2. クリティカル・シンキングは客観性や論理性を重視します。主観的な情報だけでなく、客観的な事実やデータに基づいて思考を進めます。正しくは:客観的な事実やデータを重視する。選びやすい理由:経験や直感も意思決定の一要素だが、クリティカル・シンキングではそれらを客観的な根拠で裏付ける過程が重要となる。混同注意:直感や経験の重要性と、クリティカルシンキングにおける客観性の重視を混同しやすい。
- 3. クリティカル・シンキングは、論理的な手順を踏んで情報を分析し、結論を導き出す思考法です。直感のみに頼るのではなく、意図的かつ体系的なプロセスを重視します。正しくは:論理的なプロセスに基づいて問題に取り組む。選びやすい理由:創造的な思考と混同しやすいが、クリティカル・シンキングは論理的分析が中心である。混同注意:ひらめきや創造性と、論理的・批判的思考を混同しやすい。
- 4. 正解。クリティカル・シンキングの重要な要素の一つは、情報や主張の根拠(エビデンス)を評価し、その確からしさに基づいて判断を行うことです。感情や思い込みではなく、客観的な事実や論理を重視します。正しくは:この選択肢は正しい。選びやすい理由:他の選択肢が誤りであることが明確なため、相対的に選びやすい。混同注意:論理的思考と経験的思考を対立するものと捉えがちだが、クリティカルシンキングは両者を統合する。
国試ポイント
クリティカル・シンキングの基本的な定義と、その構成要素を理解しているかが問われる問題です。単なる批判や否定ではなく、論理的・客観的な根拠に基づく思考であることがポイントです。
混同注意
「批判的」という言葉が持つ日常的な否定的なニュアンスと、クリティカル・シンキングにおける「批判的」が持つ「客観的に評価・分析する」という意味を混同しやすい。
次に同じ論点が出たら
この患者さんの状態について、どのような情報があれば最も妥当な看護計画を立てられるか、またその情報の信頼性はどう評価するか。
関連知識
論理的思考、問題解決能力、情報リテラシー、エビデンスに基づいた医療(EBM)。