学習支援として、集団指導よりも個別指導が望ましいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第107回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
HIV感染者への生活指導は、病気の特性上、個人のプライバシー保護、精神的サポート、個別具体的な治療や生活上の注意点が多岐にわたるため、個々の状況に応じたきめ細やかな対応が必要とされます。集団指導では対応しきれないデリケートな内容が多く、個別指導が最も適切です。
選択肢ごとの解説
- 1. 小学生へのインフルエンザ予防は、集団生活を送る児童全体にとって共通の健康課題であり、予防策も一般的に共通しています。そのため、集団指導で基本的な知識や手洗い、うがいの方法などを効率的に伝えることが可能です。個別指導は効率が悪く、多くの児童へ一度に情報を伝えるには不向きです。正しくは:集団での指導が望ましい。選びやすい理由:個々の理解度に合わせて指導できるため、より効果的と考えるかもしれない。混同注意:特定の疾患を持つ児童への指導と混同するかもしれない。
- 2. 地域住民全体の塩分摂取量が高いという問題は、地域全体の食文化や習慣に起因することが多いため、集団指導を通じて啓発活動を行い、基本的な知識や具体的な減塩レシピなどを共有する方が効率的です。個別の生活習慣に踏み込む場合もありますが、初期段階の啓発としては集団指導が有効です。正しくは:集団での指導が望ましい。選びやすい理由:個々の食生活に合わせて詳細に指導できるため、より効果的と考えるかもしれない。混同注意:個別の病状に基づく食事療法と混同するかもしれない。
- 3. 正解。HIV感染者への生活指導は、感染の事実やそれに伴う精神的負担、プライバシーへの配慮、病状の個別性、治療計画、社会的な偏見への対処など、非常にデリケートで個々人の状況に深く関わる内容を含みます。そのため、個別指導によって、対象者の心理状態、理解度、生活背景に合わせてきめ細やかな情報提供や支援を行うことが不可欠です。集団指導では、プライバシーの保護や個別のニーズへの対応が困難です。正しくは:個別の指導が望ましい。選びやすい理由:集団指導で情報共有を図ることも可能と考えるかもしれない。混同注意:他の一般的な感染症予防指導と混同するかもしれない。
- 4. 乳児の離乳食の進め方に関する指導は、多くの保護者にとって共通の関心事であり、基本的な知識や進め方は共通しています。集団指導で一般的な開始時期、食材の選び方、形態、注意点などを効率的に伝えることができます。その後、個別の相談に応じる形式が一般的です。正しくは:集団での指導が望ましい。選びやすい理由:個々の乳児の成長発達に合わせて指導できるため、より効果的と考えるかもしれない。混同注意:アレルギーを持つ乳児への個別対応と混同するかもしれない。
国試ポイント
看護における指導方法の選択に関する知識が問われています。指導対象者の特性、内容のデリケートさ、プライバシー保護の必要性などを考慮し、集団指導と個別指導のどちらが適切か判断できる能力が重要です。
混同注意
一般的な健康増進や予防に関する指導と、特定の疾患やプライバシーに関わる指導との区別。
次に同じ論点が出たら
対象者の年齢、疾患の種類、社会文化的背景、指導内容の専門性やデリケートさ、指導目標に応じて、最適な指導方法(集団、個別、あるいはその組み合わせ)を選択できるか。
関連知識
保健指導の種類と特徴、インフォームド・コンセント、プライバシー権、集団力学、個別援助技術。