医療法で「地域の医療従事者の資質の向上を図るための研修を行わせる能力を有すること」と定められているのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第106回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
地域医療支援病院は、医療法第4条の2により、地域の病院や診療所からの紹介患者に対する医療提供、医療機器の共同利用、そして「地域の医療従事者の資質の向上を図るための研修を行わせる能力」を持つことが承認要件と定められています。これにより、地域全体の医療レベルの向上と連携強化が図られます。
選択肢ごとの解説
- 1. 助産所は、妊産婦や新生児のケアを専門とする施設であり、地域の医療従事者全体の研修を行う義務や能力は規定されていません。医師がいないため、一般的な研修機関としての役割は持ちません。正しくは:助産所は、主に妊産婦の出産介助や産褥期ケアを行う施設である。選びやすい理由:医療機関の一つであるため、一見すると研修機能を持つ可能性も考えられる。混同注意:特定の専門分野に特化した医療機関と、地域全体の医療を支える中核病院の役割が混同されやすい。
- 2. 診療所は、一般的に外来患者を対象とした小規模な医療機関であり、地域の医療従事者への研修を義務付けられている役割ではありません。地域の一次医療を担うのが主な機能です。正しくは:診療所は、医師または歯科医師が患者を入院させるための施設を持たないか、19人以下の患者を入院させる施設を持つ医療機関である。選びやすい理由:身近な医療機関であるため、地域医療への貢献は大きいが、研修機能とは異なる。混同注意:地域の医療を支える重要な役割は持つが、特定機能病院や地域医療支援病院のような大規模な教育・研修機能とは区別される。
- 3. 特定機能病院は、高度医療の提供、医療技術の開発・評価、研修を行う機能を持ちますが、医療法で『地域の医療従事者の資質の向上を図るための研修を行わせる能力を有すること』と明確に規定されているのは地域医療支援病院です。特定機能病院は、より専門的な高度医療や研究に重点を置いています。正しくは:特定機能病院は、高度な医療を提供し、医療に関する研修や研究を行う能力を有する病院である。選びやすい理由:「研修」というキーワードがあるため、間違いやすい。特定機能病院も研修機能を持つが、問われている規定が明確に合致するのは地域医療支援病院である。混同注意:特定機能病院と地域医療支援病院は、ともに医療法で規定される特別な役割を持つ病院であり、その機能の違いが混同されやすい。
- 4. 正解。医療法第4条の2において、地域医療支援病院の承認要件の一つとして「地域の医療従事者の資質の向上を図るための研修を行わせる能力を有すること」が明記されています。これは、地域の病院や診療所との連携を強化し、地域医療水準の向上に貢献するための重要な役割です。正しくは:(正答のため修正不要)選びやすい理由:(正答のため該当なし)混同注意:(正答のため該当なし)
国試ポイント
医療法で定められている各医療機関の役割と機能、特に地域医療支援病院と特定機能病院の承認要件の違いを正確に理解しているかが問われる問題です。特定の文言がどの医療機関に該当するかを問う形式です。
混同注意
特定機能病院と地域医療支援病院の機能。どちらも「研修」という言葉が入るため混同しやすいが、問われている「地域の医療従事者の資質の向上を図るための研修」という具体的な文言は地域医療支援病院に特有の要件です。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出題された場合、他の医療機関(特定機能病院、臨床研究中核病院など)の承認要件や役割についても、その定義に含まれる具体的な文言と合わせて確認する必要があります。特に「高度医療」「研究開発」「地域連携」「研修」などのキーワードがどの医療機関に結びつくかを正確に覚えることが重要です。
関連知識
医療法における医療機関の分類(病院、診療所、助産所)、特定機能病院、地域医療支援病院、臨床研究中核病院の役割と承認要件。特に、医療連携体制における各医療機関の位置づけと機能分担。