世界保健機関〈WHO〉の主要な活動はどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第109回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2・4番
解説
WHOは、国際連合の専門機関として、世界中の人々の健康の向上を主な使命としています。その活動は多岐にわたり、特に各国の保健医療能力の強化を支援すること、および国境を越える感染症の拡大を阻止し、公衆衛生上の緊急事態に対応することが中核をなします。具体的には、保健システムの構築支援、医療従事者の育成、医薬品やワクチンの供給確保、疾病のサーベイランス、ガイドライン策定などを行います。これらの活動を通じて、国際的な健康課題に対処し、全ての人々が可能な最高の健康水準を達成できるよう努めています。
選択肢ごとの解説
- 1. 児童労働の完全廃止は、主に国際労働機関(ILO)や国際連合児童基金(UNICEF)の活動領域であり、WHOの直接的な主要活動ではありません。正しくは:児童労働の完全廃止は国際労働機関(ILO)や国際連合児童基金(UNICEF)の主要な活動です。選びやすい理由:児童労働は子どもの健康に悪影響を及ぼすため、間接的にWHOの関心事となり得ると誤解されやすいですが、直接的な担当機関ではありません。混同注意:国際労働機関(ILO)、国際連合児童基金(UNICEF)
- 2. 正解。WHOは、各国の保健医療サービス提供能力を高めるため、技術的ガイドラインの提供、医療人材育成支援、医薬品の確保支援など、多岐にわたる技術的な支援と協力を加盟国に行っています。これはWHOの主要な活動の一つです。選びやすい理由:WHOの主要な役割を正確に理解している受験者にとっては選びやすい選択肢です。
- 3. 地球上のすべての人が飢餓から解放されることを目指す活動は、主に国連食糧農業機関(FAO)や世界食糧計画(WFP)の活動領域であり、WHOの直接的な主要活動ではありません。正しくは:地球上のすべての人が飢餓から解放されることを目指す活動は、国連食糧農業機関(FAO)や世界食糧計画(WFP)の主要な活動です。選びやすい理由:飢餓は栄養不良を通じて健康に深刻な影響を与えるため、WHOも関連する活動を行うことがありますが、飢餓撲滅自体はWHOの最優先かつ直接的な主要活動ではありません。混同注意:国連食糧農業機関(FAO)、世界食糧計画(WFP)
- 4. 正解。WHOは、HIV/AIDS、結核、マラリア、新型コロナウイルス感染症などのグローバルな感染症の発生状況を監視し、予防、制御、撲滅のための戦略策定、ワクチンや治療法の開発支援、加盟国への技術指導を行っています。これはWHOの中核的な活動の一つです。選びやすい理由:現代におけるWHOの重要な役割として広く認識されており、選びやすい選択肢です。
- 5. 労働者の安全と健康を含む労働条件の改善は、主に国際労働機関(ILO)の活動領域であり、WHOの直接的な主要活動ではありません。正しくは:労働者の安全と健康を含む労働条件の改善は、国際労働機関(ILO)の主要な活動です。選びやすい理由:労働者の健康はWHOの関心事であり、職業性疾病の予防などにも関与しますが、労働条件の改善全体はILOの担当範囲と混同されやすいです。混同注意:国際労働機関(ILO)
国試ポイント
WHOの主要な活動内容と国際保健機関としての役割を理解することが国試のポイントです。WHOが取り組む具体的な健康課題や支援内容、他の国際機関との役割分担を正確に覚える必要があります。
混同注意
WHOの活動は多岐にわたるため、他の国際機関(例えばILO、UNICEF、FAOなど)の活動内容と混同しやすいですが、WHOが「保健」に特化している点を明確に区別することが重要です。
次に同じ論点が出たら
WHOに関する問題が出題された際は、「保健」「医療」「感染症」「公衆衛生」といったキーワードが選択肢に含まれているか、また、その活動が国際的な健康課題の解決に直接寄与するものであるかを確認して判断します。
関連知識
WHOの他に、ユニセフ(UNICEF:児童の権利保護、健康、栄養、教育)、国際労働機関(ILO:労働者の権利、労働条件改善)、国連食糧農業機関(FAO:食糧安全保障、飢餓撲滅)など、主要な国際機関の役割と活動内容も合わせて覚える。