1,000人の高齢者に質問紙を用いたうつ病のスクリーニングを施行したところ、以下のような結果が得られた。この検査法の感度はどれか。ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第1位を四捨五入すること。
| うつ病 | 非うつ病 | 合計 | |
|---|---|---|---|
| スクリーニング陽性 | 16 | 196 | 212 |
| スクリーニング陰性 | 4 | 784 | 788 |
| 合計 | 20 | 980 | 1,000 |
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第60回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
感度は「疾患を持つ人のうち、検査で陽性と判定される割合」を示す指標です。本問題では、うつ病の高齢者のうち、スクリーニング検査で陽性と判定された割合を計算します。うつ病の合計は20人、そのうちスクリーニング陽性が16人なので、感度は16 ÷ 20 = 0.8となり、80%です。
選択肢ごとの解説
- 1. 誤り。これは感度の計算結果とは異なります。正しくは:感度は80%です。選びやすい理由:数値が20という分かりやすい数字であるため、何らかの計算結果と誤認する可能性があります。混同注意:感度の定義を理解していない、または計算ミス。
- 2. 誤り。これは感度の計算結果とは異なります。正しくは:感度は80%です。選びやすい理由:スクリーニング陰性のうつ病患者(4人)が分母の20人に対して20%と誤認したり、他の数値から誤った計算をしてしまう可能性があります。混同注意:感度の定義を理解していない、または計算ミス。
- 3. 誤り。これは感度の計算結果とは異なります。正しくは:感度は80%です。選びやすい理由:特異度(非うつ病980人中、スクリーニング陰性784人 → 784/980 = 0.8 = 80%)と混同した場合、80%が正解の選択肢4にあるため、他の指標(陽性反応適中度:16/212 = 7.5%)で近い値を計算してしまう可能性があります。混同注意:特異度、陽性反応適中度との混同。
- 4. 正解。正しい。感度は「疾患を持つ人のうち、検査で陽性と判定される割合」です。うつ病の総数は20人、そのうちスクリーニング陽性者は16人なので、感度 = 16 ÷ 20 = 0.8 = 80%です。選びやすい理由:正しい計算に基づいているため。
- 5. 誤り。これは感度の計算結果とは異なります。正しくは:感度は80%です。選びやすい理由:非うつ病のスクリーニング陰性(784人)が全体(1,000人)に対して78.4%であるなど、全体的な割合と混同する可能性があります。また、陽性反応適中度 (161/212 = 75.9%) や陰性反応適中度 (784/788 = 99.5%) と混同し、その値に近いものを選択してしまう可能性もあります。混同注意:陽性反応適中度や陰性反応適中度、または特異度と混同。
国試ポイント
感度、特異度、陽性反応適中度、陰性反応適中度の計算方法とその定義を正確に理解すること。特に、それぞれの指標が何を分母・分子とするかを混同しないことが重要です。
混同注意
感度は特異度、陽性反応適中度、陰性反応適中度と混同されやすいですが、感度は「真陽性率」であり、疾患を持つ人の中での陽性割合です。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合は、まず問題文から2x2の分割表を正確に読み取り、次に求められている指標の定義(分母と分子)を確認して計算します。
関連知識
特異度:疾患を持たない人のうち、検査で陰性と判定される割合(真陰性率)。陽性反応適中度:検査で陽性と判定された人のうち、実際に疾患を持つ割合。陰性反応適中度:検査で陰性と判定された人のうち、実際に疾患を持たない割合。