視覚で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第58回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
視神経乳頭は、視神経線維が眼球外へ向かう部位であり、光を感じる視細胞(錐体細胞、桿体細胞)が存在しません。そのため、この部位に光が当たっても像を結ぶことができず、物が見えない『盲点(生理的盲点)』となります。
選択肢ごとの解説
- 1. 明順応は比較的速く、数秒から1分程度で完了します。20分程度かかるのは暗順応の特徴です。正しくは:明順応は数秒から1分程度で完了します。選びやすい理由:順応にかかる時間の知識は必要だが、暗順応と明順応の区別が曖昧だと誤解しやすい。混同注意:暗順応(約20〜30分)
- 2. 正解。視神経乳頭は視神経が眼球から出る部位であり、光受容器(錐体細胞や桿体細胞)が存在しないため、生理的盲点となります。このため、この部位に像が結ばれても視覚として認識されません。混同注意:生理的盲点以外の部分と混同することはありません。
- 3. 夜盲症は主にビタミンAの欠乏によって引き起こされます。ビタミンC欠乏は壊血病の原因となります。正しくは:ビタミンAが不足すると夜盲症を発症します。選びやすい理由:ビタミンと症状の関連性は基礎知識として重要だが、どのビタミンがどの症状に関わるかという正確な知識が求められるため。混同注意:ビタミンA欠乏による夜盲症
- 4. 近視では、眼球の軸長が長すぎるか、角膜や水晶体の屈折力が強すぎるため、網膜よりも手前(前方)で光が焦点を結びます。網膜の後方で焦点を結ぶのは遠視の特徴です。正しくは:近視では網膜よりも手前(前方)の位置で焦点が結ばれます。選びやすい理由:屈折異常に関する基本的な知識を問うものであり、近視と遠視のメカニズムを混同しやすい。混同注意:遠視
- 5. 遠方を見る際、毛様体筋は弛緩し、チン小帯が緊張することで水晶体が薄くなり、屈折力が弱まります。毛様体筋が収縮するのは近方を見る時です。正しくは:遠方を見る際には、毛様体筋が弛緩します。選びやすい理由:眼の調節機構は重要だが、毛様体筋の収縮と弛緩がそれぞれ近見・遠見のどちらに対応するかを正確に理解していないと間違えやすい。混同注意:近見時の毛様体筋収縮
国試ポイント
視覚系の生理学に関する基本的な知識が問われています。特に、眼の構造と機能、視覚のメカニズム、および一般的な視覚異常(屈折異常、ビタミン欠乏症)に関する正確な理解が求められます。各選択肢で異なる知識が問われているため、幅広い知識が必要です。
混同注意
明順応と暗順応の時間、ビタミンAとCの欠乏症、近視と遠視の焦点位置、毛様体筋の収縮・弛緩と遠近調節の関係性など、類似概念や対義概念を混同しやすい点が複数あります。
次に同じ論点が出たら
今後も視覚系の解剖、生理、病理に関する基本的な知識を問う問題が出題される可能性が高いです。特に、眼の各部位の機能、光の受容から脳での処理までの経路、屈折異常の具体的な状態、および調節機構のメカニズムを詳細に理解しているかを確認すると良いでしょう。
関連知識
視覚器の解剖生理、視神経の経路、視覚の順応メカニズム、屈折異常の種類と原因、ビタミン欠乏症と関連症状。