障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律〈障害者総合支援法〉における日常生活用具支給制度の対象となるのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第52回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
障害者総合支援法に基づく日常生活用具支給制度は、障害のある方の日常生活上の便宜を図るための用具の費用を助成する制度です。T字杖は、この制度における『移動支援用具』の一つとして支給対象となります。一方、選択肢2, 3, 4, 5は、それぞれ義肢、電動車椅子、座位保持装置、意思伝達装置に分類され、より複雑な機能や身体の欠損を補うことを目的とした用具であるため、『補装具』の支給対象となります。補装具と日常生活用具は、ともに障害者総合支援法に基づく制度ですが、その支給品目や要件が異なります。この問題では、両制度の対象品目の違いを理解しているかが問われています。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。T字杖は移動を補助する用具であり、障害者総合支援法における日常生活用具のうち『移動支援用具』として支給対象となります。特に肢体不自由者などの歩行補助に用いられます。
- 2. 前腕義手は、義肢装具の一つであり、障害者総合支援法においては『補装具』の支給対象となります。日常生活用具とは別の制度で給付されます。正しくは:前腕義手は補装具の支給対象となります。選びやすい理由:義手も障害者の日常生活を支援する用具であるため、日常生活用具と混同しやすいです。混同注意:日常生活用具と補装具の区分。
- 3. 電動車椅子は、移動を補助する高機能な用具であり、障害者総合支援法においては『補装具』の支給対象となります。日常生活用具とは別の制度で給付されます。正しくは:電動車椅子は補装具の支給対象となります。選びやすい理由:車椅子は身近な用具であるため、日常生活用具と思われがちですが、電動の場合は補装具です。混同注意:車椅子(補装具)とT字杖(日常生活用具)など、類似の機能を持つ用具の区分。
- 4. モールド型座位保持装置は、身体の安定を図るための複雑な構造を持つ用具であり、障害者総合支援法においては『補装具』の支給対象となります。日常生活用具とは別の制度で給付されます。正しくは:モールド型座位保持装置は補装具の支給対象となります。選びやすい理由:座位保持装置も日常生活で使う用具であり、日常生活用具と混同しやすいです。混同注意:日常生活用具と補装具の区分。
- 5. 重度障害者用意思伝達装置は、意思の伝達を支援する特殊な機器であり、障害者総合支援法においては『補装具』の支給対象となります。日常生活用具とは別の制度で給付されます。正しくは:重度障害者用意思伝達装置は補装具の支給対象となります。選びやすい理由:意思伝達は日常生活に不可欠なため、日常生活用具と誤解しやすいです。混同注意:日常生活用具と補装具の区分、特に情報・意思疎通支援用具の範疇。
国試ポイント
障害者総合支援法における「日常生活用具」と「補装具」の支給対象品目の違いを正確に理解しているか。特に、名称だけでは判断しにくい品目の区分について問われることが多い。
混同注意
日常生活用具と補装具の区分は、学生が最も混同しやすい点の一つです。特に、歩行補助具や移動用具、意思伝達装置など、機能が類似しているように見える品目については注意が必要です。国試では、具体的な品目を挙げて、どちらの制度の対象かを問う形式が頻出します。
次に同じ論点が出たら
次に類似の問題が出た場合、具体的な用具のリストを見て、それが日常生活用具か補装具か、またはそれ以外の制度(例:医療保険)の対象かを見極める視点が重要になります。特に、電動・高機能なものは補装具、比較的簡易なものは日常生活用具という大まかな傾向を意識しつつ、具体的な品目ごとの区分を覚えているかを確認します。
関連知識
障害者総合支援法、補装具費支給制度、日常生活用具支給制度、義肢装具、情報・意思疎通支援用具。