細胞分裂の開始に関わるのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第52回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
中心小体は、細胞分裂時に紡錘体の形成起点となることで、染色体の適切な分離を可能にします。この紡錘体形成は細胞分裂の円滑な進行、ひいては開始に不可欠なプロセスです。
選択肢ごとの解説
- 1. ゴルジ装置はタンパク質の修飾、濃縮、選別、輸送に関与しますが、細胞分裂の開始には直接関与しません。正しくは:ゴルジ装置は、タンパク質や脂質の加工・輸送・分泌を行う器官です。選びやすい理由:細胞内の重要な機能を持つため、なんとなく関与していそうに思えるかもしれません。混同注意:細胞内の物質輸送に関わるが、細胞分裂とは異なる役割です。
- 2. 正解。中心小体は動物細胞の細胞分裂において、紡錘体の形成起点となり、染色体の分離に不可欠な役割を果たすため、細胞分裂の開始に深く関与します。
- 3. ミトコンドリアは細胞のエネルギー産生(ATP合成)を主な機能としますが、細胞分裂の開始そのものには直接関与しません。分裂に必要なエネルギーを供給する間接的な役割はありますが、開始の『起点』とは異なります。正しくは:ミトコンドリアは、細胞のエネルギー生産(ATP合成)を担う器官です。選びやすい理由:細胞の生存に不可欠なエネルギーを供給するため、細胞分裂にも重要だと誤解されがちです。混同注意:細胞分裂には多くのエネルギーが必要ですが、ミトコンドリアはそのエネルギー源の供給源であり、分裂の開始機構とは異なります。
- 4. リソソームは細胞内の不要物や老廃物を分解する役割を担う細胞小器官であり、細胞分裂の開始とは直接関係ありません。正しくは:リソソームは、細胞内で不要な物質の分解や処理を行う器官です。選びやすい理由:細胞内の清掃役として重要なため、細胞の健全な機能維持の一環として細胞分裂に関係あると誤解するかもしれません。混同注意:細胞内の異物処理に関わるが、細胞分裂とは直接的な関係はありません。
- 5. リボソームはタンパク質合成の場であり、細胞分裂に必要なタンパク質の合成には関与しますが、細胞分裂の『開始』を直接制御する役割はありません。正しくは:リボソームは、タンパク質合成の主要な場となる器官です。選びやすい理由:細胞のあらゆる活動にタンパク質が必要なため、リボソームも重要だと感じやすいです。混同注意:タンパク質合成は細胞分裂の準備段階で不可欠ですが、分裂開始のトリガーとなる直接的な役割ではありません。
国試ポイント
細胞小器官の主要な機能と、特定の生理現象(特に細胞分裂)との関連性を問う問題です。各細胞小器官の役割を正確に理解しているかが試されます。
混同注意
細胞内の重要な機能を持つ他の細胞小器官(ミトコンドリア、リボソームなど)と混同しやすいですが、それぞれ役割が明確に異なります。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出た場合、他の細胞小器官の機能と、それぞれの細胞周期における役割(例:DNA複製、遺伝子発現、エネルギー供給など)の具体的な関係性を問う可能性があります。
関連知識
中心体は2つの中心小体と周囲の中心体マトリックスから構成されます。細胞周期のS期に複製され、M期に紡錘体を形成します。植物細胞には中心小体がありません。