Milani運動発達評価表における反射や運動のうち消失する時期が最も遅いのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第54回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
Milani-Comparetti運動発達評価法は乳児の神経発達評価に用いられるツールであり、原始反射の出現と消失の時期を評価します。選択肢の中では、足底把握反射が最も遅くまで(生後9〜10ヶ月頃まで)持続するのが一般的です。他の反射は生後数ヶ月以内に消失します。
選択肢ごとの解説
- 1. 手掌把握反射は生後4ヶ月頃までに消失するのが一般的です。正しくは:消失時期は比較的早い部類です。選びやすい理由:乳児期の代表的な反射であり、印象に残りやすいですが、消失時期は他の選択肢と比べて早くはありません。混同注意:他の原始反射の消失時期と混同する可能性があります。
- 2. 自動歩行は生後2ヶ月頃までに消失します。これは原始歩行とも呼ばれ、随意的な歩行とは異なる自動的な動きです。正しくは:消失時期は比較的早く、生後間もなく見られなくなります。選びやすい理由:「歩行」という言葉から、より長く残ると誤解する可能性がありますが、これは原始反射の一種であり、随意歩行とは異なります。混同注意:生後1歳前後に見られる随意歩行の獲得と混同しやすいです。
- 3. 正解。足底把握反射は、一般的に生後9〜10ヶ月頃まで持続し、提示された選択肢の中で最も消失が遅い原始反射です。この反射が消失することで、足趾の動きが独立し、立位や歩行の準備が整います。
- 4. 非対称性緊張性頸反射(ATNR)は生後4〜6ヶ月頃までに消失するのが一般的です。正しくは:消失時期は生後数ヶ月以内です。選びやすい理由:比較的なじみのある原始反射ですが、消失時期は足底把握反射より早いです。混同注意:他の姿勢反射や原始反射の消失時期と混同しやすいです。
- 5. Moro反射は生後4〜6ヶ月頃までに消失するのが一般的です。大きな音や体位変換などの刺激で両腕を広げ、その後抱きつくような動きを見せる反射です。正しくは:消失時期は生後数ヶ月以内です。選びやすい理由:原始反射の中でもよく知られた反射で、新生児期に顕著なため、強く印象に残りますが、消失時期は足底把握反射よりも早いです。混同注意:乳児期早期に消失する他の原始反射と混同する可能性があります。
国試ポイント
乳児の原始反射の出現時期と消失時期は、運動発達を評価する上で基礎的な知識として頻繁に問われます。特に、どの反射がいつ頃まで見られるか、あるいは見られなくなるかという時期に関する知識が重要です。
混同注意
原始反射の種類とそれぞれの消失時期は多数あるため、各反射の時期を正確に覚えることが難しいポイントです。特に、時期が比較的近い反射同士で混同しやすい傾向にあります。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出題された場合、原始反射の消失時期だけでなく、出現時期、反射の種類とそれが何を示すか、また異常な反射が持続した場合の臨床的意義についても着目して学習を進めるべきです。
関連知識
原始反射の異常な残存や欠如は、神経発達の遅れや障害を示唆する重要なサインとなります。各反射の定義、検査方法、そして出現・消失の標準的な時期を理解することが必須です。Milani-Comparetti以外の評価法(例えば、Dubowitzスコア、Brazelton新生児行動評価など)についても、その目的と内容を把握しておくと良いでしょう。