発達評価はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第57回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
DDST-Ⅱは、粗大運動、微細運動、言語、個人-社会の4領域における発達のスクリーニングを目的とした代表的な発達評価ツールです。他の選択肢は、発達評価の側面も持ちますが、主に知能検査に分類されます。特に「発達評価」という問われ方では、DDST-Ⅱが最も直接的に該当します。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。DDST-Ⅱは、生後0か月から6歳までの子どもの発達遅滞のスクリーニングを目的とした発達評価ツールです。粗大運動、微細運動、言語、個人-社会の4領域を評価し、発達の様子を把握するために用いられます。発達評価は、子どもの全体的な発達段階を把握するためのものであり、この検査はまさにその役割を担っています。
- 2. K-ABC-Ⅱは、2歳6か月から18歳11か月の子どもを対象とした認知能力(知能)を測定するための検査です。発達評価の一部として用いられることもありますが、主に知能検査であり、直接的な「発達評価」とは区別されます。正しくは:K-ABC-Ⅱは知能検査であり、認知能力を測定します。発達の遅れを包括的にスクリーニングする「発達評価」とは性質が異なります。選びやすい理由:子どもを対象とした検査であるため、発達評価と混同しやすいです。しかし、主な目的は認知能力の測定です。混同注意:知能検査と発達評価の区別。
- 3. WAIS-Ⅲは、16歳以上の成人を対象とした知能検査です。小児期の発達評価には使用されません。正しくは:WAIS-Ⅲは成人向けの知能検査です。選びやすい理由:「知能検査」というキーワードで選択肢に並んでいるため、発達評価と混同する可能性がありますが、対象年齢が異なります。混同注意:子どもの検査と成人の検査の対象年齢。
- 4. WISC-Ⅲは、5歳0か月から16歳11か月の子どもを対象とした知能検査です。発達評価の一部として用いられることはありますが、主に知能を測定するものであり、包括的な「発達評価」とは異なります。正しくは:WISC-Ⅲは子どもの知能検査です。発達のスクリーニングを目的とした発達評価とは目的が異なります。選びやすい理由:子ども向けの検査であり、発達に関連する情報を得るためにも使われるため、発達評価と誤解しやすいです。混同注意:知能検査と発達評価の区別。
- 5. WPPSI-Ⅲは、2歳6か月から7歳3か月までの幼児・児童を対象とした知能検査です。知能を測定するものであり、発達の包括的なスクリーニングを目的とした発達評価とは異なります。正しくは:WPPSI-Ⅲは幼児・児童向けの知能検査です。発達評価とは目的が異なります。選びやすい理由:乳幼児期を対象とした検査であるため、発達評価と混同しやすいですが、これも知能検査に分類されます。混同注意:知能検査と発達評価の区別。
国試ポイント
国家試験では、主要な発達検査と知能検査の名称、対象年齢、そしてそれぞれの検査が『何を目的としているか(発達のスクリーニングか、知能の測定かなど)』を正確に理解しているかが問われます。特に『発達評価』と『知能検査』の概念的な違いを区別できることが重要です。
混同注意
発達評価と知能検査。特に子どもの検査は重複する側面が多いため混同しやすい。K-ABC-Ⅱ, WISC-Ⅲ, WPPSI-Ⅲはいずれも子どもの認知能力や知能を評価するものであり、発達の状態を間接的に示唆することはあるが、DDST-Ⅱのように広範囲の発達領域のスクリーニングを主目的とするものとは異なります。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、各検査の目的(スクリーニング、診断、支援計画立案など)と、評価する領域(知能、運動、言語、社会性など)に注目して選択肢を検討する。特に、〇〇検査が『何』を評価するのか、という核心を押さえることが重要です。
関連知識
乳幼児期の主要な発達検査としては、DDST-Ⅱの他に、新版K式発達検査、遠城寺式乳幼児分析的発達検査などがあります。これらも各領域の発達遅滞の有無や程度を評価します。知能検査には、ウェクスラー式(WAIS, WISC, WPPSI)の他に、田中ビネー知能検査などがあります。