健康維持・増進の活動について正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第57回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
保健指導の目的は、生活習慣の改善を通じて国民の健康増進を図ることであり、そのためには個人の行動変容を支援することが不可欠です。喫煙、運動不足、偏った食生活などの生活習慣は、高血圧や糖尿病といった生活習慣病の主な原因となるため、これらの行動を望ましい方向へ変えるよう促すことが保健指導の中心的な役割となります。
選択肢ごとの解説
- 1. 禁煙指導は、発症前に行われるため一次予防です。二次予防は早期発見・早期治療を指します。正しくは:肺がんを予防するための禁煙指導は、一次予防に該当します。選びやすい理由:「特定の疾患」という言葉から「特異的」と結びつけやすいですが、予防の段階を混同しています。混同注意:一次予防と二次予防の定義。
- 2. 正解。保健指導の目的は、生活習慣の改善を通じて健康を増進することであり、そのためには対象者の行動変容を支援することが不可欠です。行動変容は、健康維持・増進活動の中心的な要素です。
- 3. 「健康日本21(第二次)」では、精神的健康の保持増進も重要な柱の一つであり、うつ病患者の割合減少など、心の健康に関する具体的な目標値が設定されています。正しくは:「健康日本21(第二次)」では、精神的な健康に関する目標値が設定されています。選びやすい理由:「心の健康」という抽象的なテーマから、具体的な目標設定が難しいと誤解する可能性があります。混同注意:健康日本21の具体的な内容や目標。
- 4. ポピュレーションアプローチは、集団全体に対して働きかけを行い、健康水準の底上げを目指す戦略です。個人への働きかけはハイリスクアプローチの特徴です。正しくは:ポピュレーションアプローチは、集団全体への働きかけに重点が置かれます。選びやすい理由:「アプローチ」という言葉から、個々の対象者への働きかけも含むと考える可能性があります。混同注意:ポピュレーションアプローチとハイリスクアプローチの違い。
- 5. ヘルスプロモーションは、人々が自らの健康とその決定要因をコントロールし、改善できるようにするプロセスです。医療機関へのアクセス向上はその一部ではありますが、ヘルスプロモーション全体の定義ではありません。正しくは:ヘルスプロモーションとは、人々が自らの健康をコントロールし、改善できるようにするプロセスです。選びやすい理由:「ヘルス=健康」なので、医療機関の受診と直結しやすいですが、概念がより広範です。混同注意:ヘルスプロモーションの定義と、ヘルスケアシステムや医療保障制度の概念。
国試ポイント
健康の概念、予防の段階、健康増進活動の種類、国の健康政策(健康日本21)、および関連用語の正確な理解が問われる問題です。特に、一次・二次・三次予防の分類、ヘルスプロモーション、ポピュレーションアプローチといった基本的な専門用語の定義を正確に把握しているかがポイントとなります。
混同注意
一次予防と二次予防(特に特異的予防の意味)、ポピュレーションアプローチとハイリスクアプローチ、ヘルスプロモーションの広範な定義と単なる医療アクセスの向上。
次に同じ論点が出たら
今後も、予防医学の概念(一次・二次・三次予防)、健康増進活動の基本原則(ヘルスプロモーション、ポピュレーションアプローチ)、および国の主要な健康政策(健康日本21)に関する問題は頻出すると考えられます。それぞれの定義、目的、具体的な内容を正確に区別して理解しているかを確認しましょう。
関連知識
一次予防: 健康増進と疾病の特異的予防(例: 禁煙指導、予防接種)。二次予防: 早期発見・早期治療(例: 健康診断、がん検診)。三次予防: リハビリテーションや機能回復(例: 脳卒中後のリハビリ)。ヘルスプロモーションの概念(オタワ憲章)。健康日本21(第二次)の概要と目標項目。行動変容ステージモデル。