平衡聴覚器の構造で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第53回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2・4番(いずれも正解)
解説
【公式の取扱い】この問題は1つを選ぶ形式ですが、公式の正答表では2・4のいずれも正解とされています。 耳の解剖学的位置に関する基本的な知識が問われています。骨迷路は内耳にあり、その中に膜迷路が収められています。耳小骨(ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨)は鼓膜と内耳の間に位置する中耳の構成要素です。鼓室は中耳腔であり、耳管も中耳から鼻咽腔に通じています。
選択肢ごとの解説
- 1. 鼓室は中耳腔の主要部分であり、外耳ではありません。正しくは:鼓室は中耳に位置する。選びやすい理由:耳の内部にあるため、漠然と『外耳ではないが、内耳とも違う』という意識から誤って選ぶ可能性があります。混同注意:外耳道、鼓膜、鼓室の解剖学的な位置関係が曖昧な場合に混同しやすいです。
- 2. 正解。骨迷路は、内耳の感覚器官(蝸牛、前庭、半規管など)を保護する骨性の構造で、内耳の主要な構成要素です。
- 3. 耳管は中耳と鼻咽腔を結ぶ管であり、中耳に位置します。内耳ではありません。正しくは:耳管は中耳に存在する。選びやすい理由:耳管が耳の深部にあるため、内耳と誤解することがあります。特に、耳抜きなどの機能から『奥にある』という印象が強いと誤りやすいです。混同注意:中耳と内耳の境界線や、各部位の役割が不明確な場合に混同しやすいです。
- 4. 正解。ツチ骨は耳小骨の一つであり、キヌタ骨、アブミ骨とともに中耳に位置し、鼓膜の振動を内耳に伝達する役割を担っています。
- 5. 膜迷路は骨迷路の内部にあり、感覚細胞(有毛細胞)を収容している構造で、内耳の重要な部分です。中耳ではありません。正しくは:膜迷路は内耳に存在する。選びやすい理由:『迷路』という言葉から、骨迷路と混同し、その位置を誤解する可能性があります。混同注意:骨迷路と膜迷路の関係性、およびこれらがどちらも内耳に属するという知識が不確かな場合に混同しやすいです。
国試ポイント
平衡聴覚器(耳)の各部位(外耳、中耳、内耳)とその主要な構成要素が正確に理解されているかを確認する問題です。特に、迷路(骨迷路、膜迷路)や耳小骨の所属が頻出論点となります。
混同注意
外耳、中耳、内耳の各区分に属する具体的な器官が混同されやすいです。特に、鼓膜を挟んだ中耳と外耳、また耳小骨や耳管が中耳に属すること、そして骨迷路・膜迷路が内耳に属することの区別が重要です。
次に同じ論点が出たら
この論点が再度出題される場合、各器官の『機能』や『疾患との関連』を問う形になる可能性があります。例えば、耳小骨の振動伝達機能、耳管の気圧調整機能、内耳の平衡感覚・聴覚機能などです。
関連知識
外耳: 耳介、外耳道。中耳: 鼓膜、鼓室、耳小骨(ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨)、耳管、鼓室筋。内耳: 骨迷路(蝸牛、前庭、半規管)、膜迷路(蝸牛管、卵形嚢、球形嚢、半規管)。各部位の機能についても理解しておくことが望ましいです。