右上肢を右外側より見た図(別冊No. 6)を別に示す。腕橈骨筋のすぐ尺側で矢印部を走行する筋はどれか。

選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第59回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
画像は右肘関節の背面からみた図であり、矢印部分の筋は橈側手根伸筋群に属します。腕橈骨筋のすぐ尺側、すなわち外側上顆から起こる筋群の中で、最も橈骨側にあるのが長橈側手根伸筋です。手関節の背屈と橈屈に関与します。
選択肢ごとの解説
- 1. 示指伸筋は総指伸筋の尺側深層に位置し、単独で示指を伸展させる筋であり、画像の矢印の位置にはありません。正しくは:示指伸筋は総指伸筋の尺側に位置し、示指の単独伸展を行う筋である。選びやすい理由:前腕の伸筋群であるため、選択肢として考慮する可能性はあるが、位置が異なる。混同注意:総指伸筋
- 2. 小指伸筋は総指伸筋のさらに尺側に位置し、小指の伸展に特化した筋であり、画像の矢印の位置とは異なります。正しくは:小指伸筋は総指伸筋の尺側に位置し、小指の伸展を行う筋である。選びやすい理由:前腕の伸筋群であるため、選択肢として考慮する可能性はあるが、位置が異なる。混同注意:総指伸筋
- 3. 総指伸筋は前腕伸筋群の表層に位置し、中指、薬指、小指の伸展を行う筋ですが、腕橈骨筋のすぐ尺側(橈骨側)ではなく、より尺側にあります。矢印の位置は総指伸筋よりも橈骨側です。正しくは:総指伸筋は前腕伸筋群の表層にあり、腕橈骨筋の尺側だが、矢印の筋よりもさらに尺側に位置する。選びやすい理由:前腕の主要な伸筋であり、画像の部位に存在するため誤って選択する可能性がある。混同注意:橈側手根伸筋群
- 4. 正解。画像は右肘関節の背面からみた図であり、矢印部分の筋は橈骨側に位置する腕橈骨筋のすぐ尺側、すなわち外側上顆から起始する伸筋群の中で最も橈骨側にある長橈側手根伸筋に該当します。手関節の背屈と橈屈に作用します。
- 5. 長母指伸筋は深層にある筋であり、母指の伸展に関与しますが、腕橈骨筋のすぐ尺側の表層にある筋としては不適切です。画像の矢印の指す位置は表層筋を示しています。正しくは:長母指伸筋は前腕の深層に位置する筋であり、母指の伸展を行う。選びやすい理由:母指を伸展させる筋であるため、前腕伸筋群として混同する可能性がある。混同注意:短母指伸筋、長母指外転筋
国試ポイント
上肢の筋の起始・停止・作用、特に前腕伸筋群の解剖学的走行と機能は、臨床上も重要であり、国試でも頻出である。
混同注意
長橈側手根伸筋と短橈側手根伸筋は隣接しており混同しやすいが、長橈側手根伸筋がより近位から起始し、短橈側手根伸筋は長橈側手根伸筋の深層を走行する。
次に同じ論点が出たら
同様の画像問題が出た場合は、矢印が指している位置関係(特に他のランドマークとなる筋との相対的な位置)と、その筋の起始・停止・作用を照らし合わせて判断する。
関連知識
前腕伸筋群は外側上顆から起始するものが多く、テニス肘(上腕骨外側上顆炎)の病態と関連する。橈骨神経麻痺では前腕伸筋群が麻痺し、下垂手となる。