MTDLPで正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第54回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
MTDLP(Multiple Tasking for Daily Living Program)は、利用者が「やりたい」と思う生活行為の実現を目指し、本人・家族・多職種を含む支援者全体が連携して取り組むことを重視したプログラムです。そのため、本人・家族・支援者の連携促進はMTDLPの重要な要素の一つです。
選択肢ごとの解説
- 1. MTDLPは、患者本人が『やりたい』と願う生活行為の実現を支援するプログラムです。専門職の視点ではなく、利用者の主体的な希望が基盤となります。正しくは:MTDLPは、本人が重要と考える生活行為の実現を支援するためのプログラムである。選びやすい理由:作業療法士が介入するため、専門職の視点が主になると錯覚しやすい。混同注意:専門職主導のプログラムと誤解しやすいが、MTDLPは本人中心の視点を重視する。
- 2. MTDLPは、身体機能の回復が難しい終末期の患者さんに対しても、QOL向上やその人らしい生活の実現を目指すために適用されます。正しくは:終末期患者にも適用される。選びやすい理由:身体機能の向上を目的としたプログラムだと誤解すると、終末期には不適用と考えやすい。混同注意:MTDLPは機能回復だけでなく、その人らしい生活やQOLの向上を目的とするため、適用範囲は広い。
- 3. 正解。MTDLPは、利用者本人の目標達成に向けて、家族や他職種の支援者との連携が不可欠であり、その協力体制を構築・強化することを目的の一つとしています。
- 4. MTDLPは一般的に6つのシート(「やりたいことリスト」「生活行為獲得・再獲得プラン」「活動計画シート」「生活行為の満足度」「生活行為の優先度」「日誌」など)で構成されています。正しくは:6つのシートで構成される。選びやすい理由:数字の暗記が必要な知識であり、曖昧な記憶で別の数字を選んでしまいやすい。混同注意:MTDLPの構成シート数を他の評価ツールや介入プログラムのシート数と混同しやすい。
- 5. 生活行為向上マネジメントでは、目標とした生活行為の実行度と満足度を1〜10点の10段階で自己評価します。1〜100点ではありません。正しくは:目標とした生活行為の満足度は、0点から10点で自己評価する。選びやすい理由:点数評価の自己評価ツールは多いため、他の評価尺度(例:COPMなど)の点数範囲と混同しやすい。混同注意:COPM(-5~+5の11段階、または0~10の11段階)などの他の自己評価尺度と混同しやすい。MTDLPの満足度評価は0~10点である。
国試ポイント
MTDLPの基本的な理念、目的、構成要素、評価方法について正確に理解しているか問われる。特に、本人中心の視点、多職種連携、評価尺度(満足度スコア)の具体的な数値は頻出ポイントとなる。
混同注意
MTDLPとCOPM(Canadian Occupational Performance Measure)の評価尺度(点数範囲)や、それぞれの目的・構成を混同しやすい。また、MTDLPが提供するプログラムの対象範囲(終末期患者への適用など)も誤解されやすいポイントである。
次に同じ論点が出たら
次にMTDLPに関する問題が出た場合、プログラムの具体的な実施プロセス、各シートの役割、導入のタイミング、あるいは特定の疾患や状態における適用事例などが問われる可能性がある。また、他の本人中心の評価ツール(COPMなど)との比較問題も予想される。
関連知識
MTDLPは、ICF(国際生活機能分類)の理念に基づき、生活機能の維持・向上を目指す。作業療法における評価バッテリーの一つであり、ADL評価やQOL評価と関連が深い。プログラムの実施には、多職種連携、チームアプローチ、家族支援の知識も重要となる。