ICFの構成要素である「環境因子」の第2レベルに分類されるのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第54回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・5番
解説
ICFの「環境因子」は、第一レベル(詳細度0)から第四レベル(詳細度3)まで分類されます。第一レベルは最も包括的な分類であり、選択肢1の「家族の考え方や行動」は「支援と関係」の中の「直接的個人支援者および関係者の態度」、選択肢5の「保健に関するサービス、制度、政策」は「サービス、行政制度、政策」にそれぞれ該当し、これらは第一レベルに分類されます。他の選択肢は、第一レベルよりも詳細な第二レベルに分類されるか、環境因子以外の構成要素に該当します。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。家族の態度や行動は、ICFの「環境因子」における『個人に直接関わる支援者や関係者の態度』に分類され、第一レベル(詳細度0)の項目です。
- 2. 住居の入手は「環境因子」の『住居(建物やその中の設備、周辺環境)』に関連しますが、これは第一レベルより詳細な第二レベル(詳細度1)の項目です。第一レベルでは「製品とテクノロジー」の「住居」または「住居と建物」といったより広い概念になります。正しくは:第一レベルでは「製品とテクノロジー」の「住居」や「公共・私的建物」などが該当します。選びやすい理由:住居が環境因子であることは明確なため、迷いやすいですが、具体性に着目するとレベルが違うことがわかります。混同注意:『住居』という大項目と『住居の入手』という行為を混同しやすいです。
- 3. 自身の健康への配慮は、環境因子ではなく『個人因子』に分類される項目です。ICFでは、個人因子は分類されない構成要素です。正しくは:これは「個人因子」に該当します。選びやすい理由:健康に関連するため、何らかの因子に分類されると思いがちですが、環境因子ではありません。混同注意:環境因子と個人因子を混同しやすいです。
- 4. 交通機関や移動手段の利用は「環境因子」の『交通機関やシステム』に関連しますが、これは第一レベルより詳細な第二レベル(詳細度1)の項目です。第一レベルでは「製品とテクノロジー」の「交通手段」や「輸送サービス」といったより広い概念になります。正しくは:第一レベルでは「製品とテクノロジー」の「交通手段」や「輸送サービス」などが該当します。選びやすい理由:交通機関が環境因子であることは明確なため、迷いやすいですが、具体性に着目するとレベルが違うことがわかります。混同注意:『交通機関』という大項目と『交通機関の利用』という行為を混同しやすいです。
- 5. 正解。保健に関するサービス、制度、政策は、ICFの「環境因子」における『サービス、行政制度、政策』に分類され、第一レベル(詳細度0)の項目です。
国試ポイント
ICFの「環境因子」における分類レベル、特に第一レベルの具体的な項目を理解しているかが問われています。各構成要素の定義と、具体的な事例がどのレベルに位置づけられるかを正確に把握することが重要です。
混同注意
ICFの分類レベルが混同されやすいです。特に、環境因子に該当するものの、レベルが異なる(第一レベルか、それより詳細な第二レベルか)項目で迷いやすい傾向があります。また、環境因子と個人因子の区別も重要です。
次に同じ論点が出たら
この論点が次に問われる場合は、環境因子の第二レベルや第三レベルの項目、または活動と参加の分類の違い、個人因子の具体例と環境因子の違いなどを問う可能性があります。
関連知識
ICFの『個人因子』は分類されない構成要素であり、具体的な項目は規定されていません。ICFの構成要素(心身機能・身体構造、活動、参加、環境因子、個人因子)全体の理解が求められます。