腕神経叢の後神経束から分岐する神経はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第52回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
腕神経叢は神経根が合流して神経幹となり、その後神経束(外側神経束、内側神経束、後神経束)に分かれます。後神経束からは腋窩神経と橈骨神経が分岐します。したがって、腋窩神経が正答となります。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。腋窩神経は、腕神経叢の後神経束から分岐する主要な神経の一つです。この神経は、三角筋や小円筋を支配し、肩関節の外転や外旋に関与します。
- 2. 筋皮神経は、腕神経叢の外側神経束から分岐します。この神経は、上腕二頭筋や上腕筋などを支配します。正しくは:筋皮神経は外側神経束から分岐します。選びやすい理由:上肢の重要な神経であるため、選択肢として見慣れているかもしれません。混同注意:外側神経束からの分岐と、後神経束からの分岐を混同しやすいです。
- 3. 尺骨神経は、腕神経叢の内側神経束から分岐します。この神経は、手や前腕の多くの筋肉を支配します。正しくは:尺骨神経は内側神経束から分岐します。選びやすい理由:手部の主要な神経であり、重要性が高いと感じるかもしれません。混同注意:内側神経束からの分岐と、後神経束からの分岐を混同しやすいです。
- 4. 正中神経は、腕神経叢の外側神経束と内側神経束の両方から線維を受け取り、これらが合流して形成されます。正しくは:正中神経は外側神経束と内側神経束の両方に由来します。選びやすい理由:上肢で最も重要な神経の一つであり、名前が頻繁に出てくるため、正答に選びたくなるかもしれません。混同注意:特定の神経束からの直接的な分岐ではないため、腕神経叢の複雑な構成を理解していないと誤解しやすいです。
- 5. 長胸神経は、腕神経叢の根部(C5-C7)から直接分岐する神経であり、神経束からの分岐ではありません。前鋸筋を支配します。正しくは:長胸神経は神経根レベル(C5-C7)で分岐し、神経束からは分岐しません。選びやすい理由:腕神経叢から派生する神経であることは確かですが、分岐するレベルが異なります。混同注意:神経叢の根レベルでの分岐と、神経束レベルでの分岐を混同しやすいです。
国試ポイント
腕神経叢の各神経束(外側、内側、後)から分岐する主要な神経を正確に覚えているかどうかが問われる定番問題です。特に、どの神経がどの束から派生するかを、表や図で整理して覚えることが重要です。
混同注意
腕神経叢の各神経束からの分岐だけでなく、神経根レベルからの直接分岐(例:長胸神経、肩甲背神経)や、複合的な由来を持つ神経(例:正中神経)との区別が曖昧になりがちです。
次に同じ論点が出たら
次回同じ論点が出た場合、各神経束から分岐する他の神経(例: 橈骨神経)や、神経根レベルで分岐する神経、あるいは複数の神経束に由来する神経について問われる可能性が高いです。
関連知識
腕神経叢の全体像(神経根→神経幹→神経束→末梢神経)、各神経が支配する筋肉と感覚領域、損傷時の症状を理解している必要があります。特に、筋皮神経(外側神経束)、尺骨神経(内側神経束)、橈骨神経(後神経束)もセットで覚えておくべきです。