筋皮神経支配の筋はどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第55回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4・5番
解説
筋皮神経は上腕の前面にある筋肉を主に支配します。具体的には、上腕二頭筋、上腕筋、烏口腕筋の3つが筋皮神経の支配筋です。この選択肢の中では、烏口腕筋と上腕二頭筋がこれに該当します。
選択肢ごとの解説
- 1. 肘筋は橈骨神経(後骨間神経)に支配されています。肘関節の伸展に関与します。正しくは:肘筋は橈骨神経支配である。選びやすい理由:上肢の筋肉であるため、筋皮神経との関連を連想しやすいかもしれませんが、支配神経が異なります。混同注意:他の上肢の筋肉の支配神経と混同しやすい。
- 2. 棘下筋は肩甲上神経によって支配されており、肩関節の外旋に関与します。正しくは:棘下筋は肩甲上神経支配である。選びやすい理由:これも肩周囲の筋肉であり、上腕の主要神経との関連で選びそうになるかもしれません。混同注意:腋窩神経、肩甲下神経など、他の肩周囲の神経と混同しやすい。
- 3. 三角筋は腋窩神経に支配されており、肩関節の外転や屈曲、伸展に関与します。正しくは:三角筋は腋窩神経支配である。選びやすい理由:上腕の比較的大きな筋肉であり、上腕前面を支配する筋皮神経と関連付けたくなるかもしれませんが、支配神経は異なります。混同注意:筋皮神経、橈骨神経など他の上腕の主要神経と混同しやすい。
- 4. 正解。烏口腕筋は筋皮神経の枝によって支配されており、肩関節の屈曲・内転を補助します。筋皮神経がこの筋を貫通することも特徴的です。
- 5. 正解。上腕二頭筋は筋皮神経の主要な支配筋の一つで、肘関節の屈曲と前腕の回外に深く関与します。
国試ポイント
上肢の主要神経(筋皮神経、正中神経、尺骨神経、橈骨神経、腋窩神経など)の支配筋と、その筋の主な作用を正確に理解しているかが問われる問題です。特に、筋皮神経が上腕前面の屈筋群を支配することは基本的な知識です。
混同注意
上腕二頭筋と上腕三頭筋(橈骨神経支配)、三角筋(腋窩神経支配)など、名前が似ていたり、同じ部位にあるが支配神経が異なる筋肉との混同。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出た場合、まず筋皮神経の支配領域(上腕前面の屈筋群)を思い出し、その主要筋を想起する。他の選択肢の筋についても、どの神経が支配しているか、正確に判別できるかを確認する。
関連知識
上腕筋も筋皮神経支配であることを覚える。各神経の走行、損傷時の症状(例:下垂手、猿手、鷲手など)も合わせて学習すると良い。上肢の神経叢(腕神経叢)の構成と、そこから派生する主要な末梢神経の全てを理解しておくことが重要。