一次救命処置で最初に確認するのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第61回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
一次救命処置の最も初期の段階では、傷病者に意識があるかどうかをまず確認します。具体的には、呼びかけたり、肩を軽く叩いたりして反応があるかを見ます。反応がなければ、周囲に助けを求め、次のステップとして気道確保と呼吸の確認に進みます。この「意識の確認」が、すべての救命活動の出発点となります。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。一次救命処置の最初のステップは、傷病者に反応があるか(意識があるか)を確認することです。反応がなければ、助けを呼び、次のステップ(気道の確保、呼吸の確認など)へ進みます。
- 2. 血圧の測定は、一次救命処置の初期段階で行うことではありません。通常、医療従事者が使用する専門的な機器が必要であり、現場での迅速な判断には適していません。正しくは:一次救命処置では、意識や呼吸の有無を確認することで、生命の危機状態を判断します。血圧測定は二次救命処置や医療機関で行われる検査です。選びやすい理由:バイタルサインの一つであり重要に思えるかもしれませんが、緊急時には手軽に測定できず、初期確認としては優先度が低いです。混同注意:他のバイタルサイン(呼吸、脈拍)と混同し、生命維持に不可欠な指標の一つと考えるかもしれません。
- 3. 呼吸の確認は意識の確認の次に行うべきステップです。意識がないと判断された後、気道確保と合わせて呼吸の有無を確認します。正しくは:最初に意識を確認し、反応がなければ助けを呼び、その後で呼吸の有無を確認します。選びやすい理由:呼吸は生命維持に直結するため、非常に重要であり、最初に確認すべきだと考えるかもしれませんが、まずは意識の有無で全体的な状態を把握します。混同注意:意識と呼吸の確認順序を混同しやすいです。BLSの手順では意識が先です。
- 4. 一般市民による一次救命処置では、脈拍の触知は推奨されていません。これは脈拍の確認が難しく、確認に時間がかかり、心肺蘇生開始の遅れにつながる可能性があるためです。意識と呼吸の確認で十分とされています。正しくは:意識の確認、呼吸の確認、必要であれば胸骨圧迫へと進みます。脈拍触知は医療従事者向けの手順です。選びやすい理由:心肺機能の指標として重要であるため、確認が必要だと感じるかもしれませんが、一般市民には推奨されていません。混同注意:医療従事者向けのBLSと、一般市民向けのBLSの手順の違いを混同しやすいです。
- 5. 対光反射の確認は、神経学的評価の一部であり、一次救命処置の初期段階で一般市民が行うべき項目ではありません。意識の確認に比べて専門的な知識と時間がかかります。正しくは:一次救命処置では、意識の有無を呼びかけや肩を叩くことで判断します。対光反射の確認は高度な評価に属します。選びやすい理由:脳機能の指標として重要であるため、緊急時に必要だと考えるかもしれませんが、迅速な初期対応には適しません。混同注意:脳の状態を把握するための他の検査(意識レベルの評価など)と混同し、初期救命処置の範囲外であることを理解していないかもしれません。
国試ポイント
一次救命処置(BLS)の基本的な手順と、その中でも特に初期評価の優先順位を正確に理解しているかが問われます。意識の確認が最初のステップであることは、救命処置の国際的なガイドラインでも確立されているため、確実に押さえておく必要があります。
混同注意
意識の確認と呼吸の確認の順序、または一般市民による救命処置と医療従事者による救命処置での確認項目の違い(特に脈拍触知の有無)が混同されやすい点です。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出題された場合、BLSの各ステップの具体的な内容、特に判断基準や実施方法について問われる可能性があります。また、成人、小児、乳児といった対象年齢別のBLS手順の違いも確認しておく必要があります。
関連知識
一次救命処置(BLS)の全体的な流れ(意識の確認 → 応援要請 → 気道確保 → 呼吸の確認 → 胸骨圧迫・人工呼吸)、AEDの使用方法、異物除去法。