成人男性に好発するのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第61回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
キーンベック病は、月状骨の無菌性壊死で、手首の痛みや可動域制限を引き起こします。その原因として、月状骨への血行障害や、尺骨が橈骨より短い(尺骨陰性変異)ことなどが挙げられ、特に振動工具の使用や手を使う作業が多い成人男性に好発することが知られています。選択肢の中で成人男性に最も好発する疾患はキーンベック病です。
選択肢ごとの解説
- 1. フェルンバーグ病(Frieberg病)は、第2中足骨頭の壊死を特徴とし、思春期の女子に多く発症します。正しくは:思春期の女子に好発します。選びやすい理由:特定の関節部位の壊死という点で、キーンベック病と類似性を感じるかもしれませんが、発症部位と好発年齢・性別が異なります。混同注意:キーンベック病(月状骨壊死)
- 2. 正解。キーンベック病は、手首の月状骨が壊死する病気で、主に20~40代の働き盛りの成人男性に多く発生します。手を使う作業との関連も指摘されています。
- 3. オスグッド・シュラッター病は、膝蓋腱が付着する脛骨粗面が剥離する病気で、成長期(主に10代前半)のスポーツをする男子に多く見られます。正しくは:成長期のスポーツをする男子に好発します。選びやすい理由:男性に多いという点で引っかかるかもしれませんが、発症年齢が異なります。混同注意:キーンベック病(成人男性に好発)
- 4. ペルテス病は、大腿骨頭の壊死を指し、主に4~10歳くらいの男児に発症します。正しくは:小児の男児に好発します。選びやすい理由:男性に多いという点で引っかかるかもしれませんが、発症年齢が異なります。混同注意:キーンベック病(成人男性に好発)
- 5. セーバー病(Sever病)は、踵骨骨端症とも呼ばれ、踵の成長軟骨に炎症が起こる病気で、小学校高学年から中学生にかけての成長期の運動量の多い子供に多く発症します。性別では男子にやや多い傾向があります。正しくは:成長期の運動量の多い子供に好発します。選びやすい理由:スポーツをする子供に多いという点で、オスグッド・シュラッター病と混同しやすいですが、発症部位が異なります。また、男性にやや多いという点も誤解を招くかもしれません。混同注意:オスグッド・シュラッター病(膝)、キーンベック病(成人男性)
国試ポイント
特定の疾患が好発する年齢層や性別、または身体部位を正確に理解しているかを問う問題です。特に、成長期に多い疾患と成人期に多い疾患、性差がある疾患について知識が整理されているかが重要です。
混同注意
各疾患の好発年齢・性別・部位の混同。特に、男性に好発する疾患でも「成人男性」という条件に合致するかどうか。
次に同じ論点が出たら
今後、同様の問題が出た場合は、各疾患の『好発年齢』、『好発性別』、『好発部位』の3点をセットで確実に覚えているかを確認する。特に「成人」という年齢条件に注意する。
関連知識
各疾患の病態生理、主な症状、診断方法、治療法。成長期における骨端症の概念。無菌性骨壊死の種類と好発部位。