外胚葉から発生するのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第55回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・4番
解説
乳腺は皮膚の付属器官であり、皮膚(表皮性外胚葉)から発生します。松果体は間脳の一部であり、神経系(神経管)と同様に外胚葉から発生します。一方、卵巣は中胚葉、甲状腺と上皮小体は内胚葉から発生します。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。乳腺は皮膚の付属器官であり、皮膚と同様に外胚葉(表皮性外胚葉)から分化して形成されます。
- 2. 卵巣は生殖腺であり、中胚葉から分化・発生します。正しくは:卵巣は中胚葉から発生します。選びやすい理由:胚葉の概念が曖昧な場合、生殖器系の発生源を混同しやすいかもしれません。混同注意:生殖腺の発生源(中胚葉)と、神経系や皮膚の発生源(外胚葉)を混同する可能性があります。
- 3. 甲状腺は消化管の原基である内胚葉(咽頭嚢)から発生します。正しくは:甲状腺は内胚葉から発生します。選びやすい理由:内分泌器官であることを理由に、脳と関連付けて外胚葉と誤認する可能性があります。混同注意:他の内分泌腺(下垂体の一部など外胚葉由来のもの)と混同したり、内胚葉由来の器官であることを忘れたりする可能性があります。
- 4. 正解。松果体は間脳の一部であり、神経系と同様に外胚葉(神経管)から分化して形成されます。選びやすい理由:脳の一部であることを知っていても、具体的な発生源までは記憶していないと判断が難しいかもしれません。
- 5. 上皮小体(副甲状腺)は甲状腺と同様に、消化管の原基である内胚葉(咽頭嚢)から発生します。正しくは:上皮小体は内胚葉から発生します。選びやすい理由:甲状腺と隣接しているため、同じ胚葉由来であることは類推しやすいですが、そもそも内胚葉由来であることを覚えていないと間違えます。混同注意:甲状腺と上皮小体が同じ内胚葉由来であることは関連付けて覚えやすいですが、他の内分泌器官の発生源と混同する可能性があります。
国試ポイント
胚葉からの臓器発生に関する基本的な知識が問われています。特に、どの臓器がどの胚葉から発生するかを正確に覚えているかが重要です。神経系や感覚器、皮膚の付属器が外胚葉、結合組織や循環器、泌尿生殖器が中胚葉、消化器や呼吸器、内分泌腺の一部が内胚葉という大まかな区分けを理解している必要があります。
混同注意
胚葉からの発生は覚える量が多く、特に内分泌器官や生殖器など、特定の臓器がどの胚葉由来か混同しやすいです。例えば、脳下垂体は前葉が外胚葉(ラトケ嚢)、後葉が外胚葉(神経管)由来ですが、甲状腺や上皮小体は内胚葉由来といった違いを正確に記憶する必要があります。
次に同じ論点が出たら
同様の問題では、具体的な臓器名を挙げ、それがどの胚葉から発生するかを問う形式が考えられます。特に混同しやすい内分泌腺や、特定の臓器の一部が異なる胚葉由来であるケース(例:脳下垂体の前葉と後葉)に注意して学習すると良いでしょう。
関連知識
外胚葉からは皮膚の表皮、神経系(脳、脊髄、末梢神経)、感覚器(眼、耳の一部)、歯のエナメル質、脳下垂体の前葉、副腎髄質、松果体などが発生します。中胚葉からは骨、筋肉、結合組織、循環器系、泌尿器系、生殖器系、脾臓、副腎皮質などが発生します。内胚葉からは消化器系、呼吸器系、甲状腺、上皮小体、肝臓、膵臓、膀胱、尿道などが発生します。