骨について正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第53回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・2番
解説
長骨の骨幹部には髄腔があり、骨は緻密骨と海綿骨で構成されるという基本的な骨の構造に関する知識が問われています。骨芽細胞は骨形成、破骨細胞は骨吸収を担い、関節面は関節軟骨で覆われ、骨膜は骨の太さ方向の成長に関わる点も重要です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。長骨の骨幹部には骨髄が存在する髄腔があり、造血機能や脂肪貯蔵に関与しています。この構造は長骨の特徴です。
- 2. 正解。骨組織は、密で強固な緻密骨(皮質骨)と、網目状で軽量な海綿骨(骨梁)の2つの異なる構造から成り立っています。これらは骨の機能に応じて適切に配置されています。
- 3. 骨芽細胞は、骨形成(骨基質の合成と石灰化)を促進する細胞です。正しくは:骨吸収を担うのは破骨細胞です。骨芽細胞は骨形成に関与します。選びやすい理由:骨の細胞なので、骨代謝全般に関わるという漠然としたイメージから選びやすいかもしれません。混同注意:骨芽細胞(骨形成)と破骨細胞(骨吸収)の役割を混同しやすいです。
- 4. 骨の関節面は、摩擦を軽減し滑らかな動きを可能にする関節軟骨(硝子軟骨)で覆われています。滑膜は関節包の内面を覆い、滑液を分泌する組織です。正しくは:骨の関節面は関節軟骨(硝子軟骨)で覆われています。滑膜は関節包の内面に存在し、滑液を産生します。選びやすい理由:関節に関わる組織として滑膜が重要であるため、関節面を覆うと誤解しやすいです。混同注意:関節軟骨と滑膜の場所と機能を混同しやすいです。
- 5. 骨膜は骨の太さ方向(周囲径)の成長や修復に関与します。長軸方向への成長は、主に骨端軟骨(成長板)の働きによって行われます。正しくは:骨膜は骨の太さ方向(直径)の成長や修復、また骨折治癒に関与します。長軸方向の成長は骨端軟骨(成長板)が行います。選びやすい理由:骨の成長に関わる組織であるため、成長の方向性まで意識しないと選びやすいです。混同注意:骨膜(骨周囲径の成長)と骨端軟骨(長軸方向の成長)の機能を混同しやすいです。
国試ポイント
骨の基本的な構造(髄腔、緻密骨・海綿骨)とその構成細胞(骨芽細胞、破骨細胞)の機能、および関連組織(関節軟骨、滑膜、骨膜、骨端軟骨)の働きと部位を正確に理解しているかが問われる問題です。特に、類似する用語や機能を持つ細胞・組織との区別が重要です。
混同注意
骨芽細胞と破骨細胞の役割、関節軟骨と滑膜の位置と機能、骨膜と骨端軟骨の成長方向における役割。
次に同じ論点が出たら
今後同じ論点が出た場合、骨組織の微細構造(ハバース管、骨梁など)、骨の種類とその特徴、骨代謝調節に関わるホルモンや疾患についても問われる可能性があります。
関連知識
骨組織の構成(有機質、無機質)、骨の分類(長骨、短骨、扁平骨、不規則骨)、骨の発生(膜性骨化、軟骨内骨化)、骨代謝に関わるホルモン(PTH、カルシトニン、ビタミンD)。