換気障害の分類を図に示す。閉塞性換気障害と拘束性換気障害の組合せで正しいのはどれか。

選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第53回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
換気障害の分類は、1秒量(FEV1)と努力性肺活量(FVC)の比率であるFEV1/FVC、およびFVCの低下の有無で判断します。画像DはFEV1/FVCが低く(気道狭窄による呼気時間の延長)、FVCは正常範囲内なので、閉塞性換気障害を示します。画像AはFEV1/FVCが正常でFVCが低下しているため、拘束性換気障害を示します。
選択肢ごとの解説
- 1. Aは拘束性換気障害、Dは閉塞性換気障害を示すため、選択肢1は誤りです。正しくは:閉塞性換気障害はD、拘束性換気障害はAです。選びやすい理由:DとAがそれぞれ閉塞性、拘束性であるため、組み合わせが逆になっている点で混同しやすい可能性があります。混同注意:閉塞性と拘束性の特徴を混同している可能性があります。
- 2. Bは正常なスパイログラム曲線を示します。Dは閉塞性換気障害を示しますが、Bが正常であるため、選択肢2は誤りです。正しくは:閉塞性換気障害はD、拘束性換気障害はAです。選びやすい理由:Dが閉塞性である点は正しいですが、Bが正常であることを誤って解釈する可能性があります。混同注意:正常なスパイログラムと疾患時のスパイログラムの区別を混同している可能性があります。
- 3. CはFEV1/FVCもFVCも低い混合性換気障害を示します。Bは正常なスパイログラム曲線を示すため、選択肢3は誤りです。正しくは:閉塞性換気障害はD、拘束性換気障害はAです。選びやすい理由:Cが何らかの換気障害を示しているため、混同しやすいかもしれませんが、混合性換気障害です。混同注意:混合性換気障害と閉塞性・拘束性換気障害の区別を混同している可能性があります。
- 4. 正解。DはFEV1/FVCが低下し、FVCが保たれている閉塞性換気障害のスパイログラムです。AはFEV1/FVCが保たれ、FVCが低下している拘束性換気障害のスパイログラムです。したがって、閉塞性換気障害がD、拘束性換気障害がAの組み合わせは正しいです。選びやすい理由:正しい組み合わせなので、迷うことは少ないでしょう。
- 5. Dは閉塞性換気障害を示しますが、Bは正常なスパイログラム曲線を示すため、選択肢5は誤りです。正しくは:閉塞性換気障害はD、拘束性換気障害はAです。選びやすい理由:Dが閉塞性である点は正しいですが、Bが正常であることを誤って解釈する可能性があります。混同注意:正常なスパイログラムと疾患時のスパイログラムの区別を混同している可能性があります。
国試ポイント
スパイログラムの換気曲線から、閉塞性換気障害と拘束性換気障害を判別できること。
混同注意
混合性換気障害との区別が重要。混合性換気障害は、FEV1/FVCの低下とFVCの低下の両方を認める状態です。
次に同じ論点が出たら
次に出題された場合は、まずFEV1/FVCを確認し、閉塞性の有無を判断。次にFVCを確認し、拘束性の有無を判断する。
関連知識
閉塞性換気障害の代表疾患は気管支喘息やCOPD、拘束性換気障害の代表疾患は間質性肺炎や肺線維症、胸郭の異常(胸膜炎、脊柱側弯症など)です。スパイログラムの縦軸は肺活量、横軸は時間を示し、これらのグラフから換気機能を評価します。