取り組みが始まった時期の年代順で正しいのはどれか。①国際障害者年、②ノーマライゼーション、③自立生活運動〈IL運動〉
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出典:厚生労働省ホームページ(第60回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
ノーマライゼーションは1950年代後半にデンマークで提唱された概念であり、障害者福祉の基礎理念として広まりました。自立生活運動(IL運動)は、ノーマライゼーションの理念が広がる中で、1960年代にアメリカで障害者自身の権利主張として始まった社会運動です。国際障害者年は、国連が1981年を「国際障害者年」と定め、障害者の完全参加と平等を呼びかけた国際的な取り組みです。したがって、年代順は「ノーマライゼーション(1950年代後半)→自立生活運動(1960年代)→国際障害者年(1981年)」となります。
選択肢ごとの解説
- 1. 国際障害者年は1981年で最も新しい国際的な取り組みです。ノーマライゼーションは1950年代後半、自立生活運動は1960年代にそれぞれ始まりました。正しくは:正しい順序はノーマライゼーション(1950年代後半)→自立生活運動(1960年代)→国際障害者年(1981年)です。選びやすい理由:国際的な動きである「国際障害者年」を、全てに先行する最も古い概念と誤解しやすいかもしれません。混同注意:それぞれの概念や運動の具体的な提唱・開始時期を正確に把握できていないと、このような誤った順序を選んでしまう可能性があります。
- 2. 国際障害者年は1981年で最も新しい取り組みです。ノーマライゼーションは1950年代後半、自立生活運動は1960年代に始まりました。正しくは:正しい順序はノーマライゼーション(1950年代後半)→自立生活運動(1960年代)→国際障害者年(1981年)です。選びやすい理由:国際障害者年を古い時期に置いたり、ノーマライゼーションを新しいものと誤解したりする可能性があります。混同注意:各概念の具体的な歴史的背景や提唱・開始時期の相互関係について理解が不十分な場合に選びやすい選択肢です。
- 3. ノーマライゼーションが最も古い(1950年代後半)という点は正しいですが、国際障害者年(1981年)は自立生活運動(1960年代)よりも後に設定されました。正しくは:正しい順序はノーマライゼーション(1950年代後半)→自立生活運動(1960年代)→国際障害者年(1981年)です。選びやすい理由:ノーマライゼーションが一番古いことは知っているが、その後の二つの順序を間違えやすいパターンです。国際障害者年が自立生活運動よりも古いと誤解する可能性があります。混同注意:自立生活運動が個別の社会運動として早くから始まった点と、国際障害者年が後年の国際的な宣言であることを混同しているかもしれません。
- 4. 正解。ノーマライゼーションの概念は1950年代後半にデンマークで提唱され、障害者福祉の基礎理念として広まりました。次に、その理念が広がる中で1960年代にアメリカで自立生活運動が始まりました。そして、国連が1981年に障害者の完全参加と平等を呼びかけたのが国際障害者年です。この順序が歴史的に正しい年代順です。
- 5. ノーマライゼーションは1950年代後半に提唱された概念で、自立生活運動(1960年代)や国際障害者年(1981年)よりも古い時期に位置します。正しくは:正しい順序はノーマライゼーション(1950年代後半)→自立生活運動(1960年代)→国際障害者年(1981年)です。選びやすい理由:自立生活運動を比較的新しい動きと認識しつつも、ノーマライゼーションとの前後関係を誤解しやすいです。混同注意:各概念の歴史的背景、特にノーマライゼーションが他の二つより先行する基本理念である点を正確に把握できていない場合に選びやすい選択肢です。
国試ポイント
障害者に関する主要な概念や運動の歴史的背景と年代を正確に理解しているかを問う問題です。特に、ノーマライゼーション、自立生活運動、国際障害者年の3つは、作業療法士として障害者福祉を理解する上で非常に重要であり、それぞれの始まりの時期や相互の関係性を把握しておく必要があります。時系列を問う形式は頻出です。
混同注意
各概念の提唱時期や発生国、その影響範囲(理念、運動、国際的宣言など)を混同しやすいです。特に、ノーマライゼーションが理念、自立生活運動が具体的な運動、国際障害者年が国際的な啓発活動という違いを理解していないと、年代を誤解する可能性があります。
次に同じ論点が出たら
次に類似の問題が出た場合、主要な障害者に関する概念や運動について、提唱者(代表者)、提唱国(発祥地)、主要な内容(目的・理念)、そしておおよその年代を整理して覚えているかを確認する。特に、年代の比較問題は複数あるため、相対的な年代関係だけでなく具体的な年号も覚えていると有利です。
関連知識
ノーマライゼーション: バンク=ミケルセン、ニィリエ、施設から地域へ、障害者の生活の正常化。自立生活運動(IL運動): エド・ロバーツ、バークレー、ピアカウンセリング、介助者派遣、障害者権利運動。国際障害者年: 「完全参加と平等」、国際連合、世界行動計画。その他関連する国際的な動きとして、国連障害者の十年、障害者権利条約(2006年採択)などがあります。