中心後回に位置するのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第61回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
中心後回は、大脳皮質の頭頂葉に位置し、身体からのさまざまな体性感覚情報(触覚、圧覚、痛覚、温度覚、固有受容覚など)が最初に到達し、処理される「一次体性感覚野」として知られています。この機能局在は脳解剖学の基礎知識です。
選択肢ごとの解説
- 1. 一次運動野は、随意運動の実行を司る領域であり、中心前回に位置します。正しくは:一次運動野は中心前回に位置します。選びやすい理由:脳の機能局在に関する知識が曖昧だと、中心溝を挟んで感覚と運動が隣接しているため混同しやすいです。混同注意:一次体性感覚野と位置や機能が似ているように感じられるが、中心溝を挟んで前後に分かれています。
- 2. 一次嗅覚野は嗅覚情報の処理を担い、側頭葉の内側部に位置します(特に梨状皮質や扁桃体の一部など)。中心後回とは異なる部位です。正しくは:一次嗅覚野は側頭葉内側部に位置します。選びやすい理由:感覚野の一つであるため、脳の機能局在の知識が不十分だと選択肢として検討してしまう可能性があります。混同注意:他の感覚野(視覚野、聴覚野、体性感覚野)がそれぞれ特定の部位に局在していることとの比較で、嗅覚野の場所を正確に覚えていないと混同します。
- 3. 一次視覚野は視覚情報の処理を担い、後頭葉の鳥距溝周辺に位置します。中心後回とは異なる部位です。正しくは:一次視覚野は後頭葉に位置します。選びやすい理由:重要な感覚野であるため、深く考えずに選択肢として選んでしまう可能性があります。混同注意:他の感覚野(聴覚野、嗅覚野、体性感覚野)の場所と混同しやすいです。
- 4. 一次聴覚野は聴覚情報の処理を担い、側頭葉の上側頭回に位置します(ヘッシェル回)。中心後回とは異なる部位です。正しくは:一次聴覚野は側頭葉に位置します。選びやすい理由:感覚野の一つであるため、脳の機能局在の知識が不十分だと選択肢として検討してしまう可能性があります。混同注意:他の感覚野(視覚野、嗅覚野、体性感覚野)の場所と混同しやすいです。
- 5. 正解。一次体性感覚野は、体性感覚(触覚、圧覚、痛覚、温度覚、固有受容覚など)の第一次中継・処理を行う領域であり、頭頂葉の中心後回に位置しています。これは脳の機能局在における基本的な知識です。選びやすい理由:特にありません。正確な知識があれば正答にたどり着けます。混同注意:一次運動野(中心前回)と混同しやすいですが、中心溝を挟んでそれぞれ前方(運動)と後方(感覚)に位置します。
国試ポイント
脳の主要な機能局在、特に中心溝を挟んだ運動野と感覚野の位置関係とその名称を正確に理解しているかを問う基本的な問題です。一次感覚野(視覚、聴覚、嗅覚、体性感覚)の具体的な位置も問われます。
混同注意
一次運動野(中心前回)と一次体性感覚野(中心後回)の混同が最も頻繁に起こります。また、各感覚野の正確な位置(視覚野は後頭葉、聴覚野は側頭葉など)も混同しやすいポイントです。
次に同じ論点が出たら
今後、中心溝周辺の機能局在が問われた際には、中心溝を基準として「前が運動、後ろが感覚」という原則をまず確認し、具体的な機能と名称を想起する練習をすると良いでしょう。また、他の一次感覚野の位置もしっかり復習することが求められます。
関連知識
中心前回(一次運動野)、中心傍小葉、ブローカ野、ウェルニッケ野、一次視覚野(後頭葉)、一次聴覚野(側頭葉)、一次嗅覚野(側頭葉内側部)などの主要な機能局在をまとめて理解しておく必要があります。また、各感覚の種類とそれがどの感覚野で処理されるかの対応も重要です。