白線がある筋はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第61回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
白線(linea alba)は、腹部の正中線上に存在する強靭な線維性結合組織であり、左右の腹直筋を覆う腹直筋鞘が中央で結合して形成されます。腹直筋はこの白線を挟んで左右に位置しており、白線は腹直筋の機能に不可欠な構造です。したがって、白線は腹直筋に付属する重要な解剖学的特徴と言えます。
選択肢ごとの解説
- 1. 僧帽筋は背部の広い筋であり、白線は持ちません。体幹の中心線に位置する筋の腱膜が形成する線維性構造です。正しくは:白線を持つのは腹部の正中線に位置する筋です。選びやすい理由:広範囲の筋なので、勘違いする可能性があります。混同注意:広背筋や他の背部の筋との混同。
- 2. 上腕二頭筋は上肢の筋であり、白線とは無関係です。白線は体幹、特に腹部の正中線に位置します。正しくは:上腕二頭筋は、橈骨粗面に停止する上腕の屈筋です。選びやすい理由:筋の名称だけを見て、詳細な解剖学的知識が曖昧だと誤答する可能性があります。混同注意:他の上肢の筋(例:上腕三頭筋、三角筋)との混同。
- 3. 大胸筋は胸部の大きな筋であり、白線は持ちません。白線は腹部の正中線に存在する線維構造です。正しくは:大胸筋は胸骨、鎖骨、肋軟骨から上腕骨に付着する胸部の筋です。選びやすい理由:体幹の大きな筋なので、正中線に近いイメージから誤解する可能性があります。混同注意:腹部の筋との位置関係の混同。
- 4. 正解。腹直筋は腹部の正中線に左右対称に位置する筋であり、その左右の腹直筋鞘(腱膜)が中央で結合してできる強靭な線維性構造が『白線』です。したがって、白線は腹直筋と密接に関連する構造と言えます。正しくは:正答。選びやすい理由:特になし。解剖学の基本的な知識があれば選択しやすい。
- 5. 半膜様筋は大腿後面の筋であり、白線とは関係がありません。白線は腹部の正中線に存在します。正しくは:半膜様筋はハムストリングスの一つで、股関節の伸展と膝関節の屈曲に作用します。選びやすい理由:下肢の筋であるため、体幹の筋との区別がつきにくい場合、誤って選択する可能性があります。混同注意:他の下肢の筋(例:半腱様筋、大腿二頭筋)との混同。
国試ポイント
この問題は、主要な筋とその付随する解剖学的構造に関する基本的な知識を問うものです。特に体幹の筋の解剖学的特徴(白線、腱画など)を理解しているかが問われます。
混同注意
白線という名称から、広範囲な筋組織と混同しやすいため、特定の筋に付随する特徴であることを理解しておく必要があります。
次に同じ論点が出たら
次回同様の論点が出た場合、「〇〇筋に付着する(または構成する)腱(膜)はどれか?」という形式や、「特定の腱(膜)に関わる筋はどれか?」という形式で問われる可能性が高いです。具体的な筋の名称だけでなく、その筋がどのような結合組織と連携しているかを把握しているかが重要になります。
関連知識
白線の他に、腹直筋には腱画という腱性の結合組織も存在します。また、他の体幹筋や四肢筋の付着部や特徴的な構造(例:広背筋の胸腰筋膜、三角筋の停止部など)も合わせて学習すると良いでしょう。