Perthes病で正しいのはどれか。2つ選べ。
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出典:厚生労働省ホームページ(第58回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3・5番
解説
Perthes病は大腿骨頭の血行障害による骨壊死を主病態とする疾患であり、多くの場合、片側性で発症し、男児に多く見られます。特に4〜9歳の学童期に好発し、安静や装具療法が治療の中心となります。大腿骨近位骨端部の虚血性壊死が原因であり、これにより大腿骨頭の変形や関節機能障害が生じる可能性があります。
選択肢ごとの解説
- 1. Perthes病は女児よりも男児に約4〜5倍多く発症することが知られています。正しくは:男児に多い。選びやすい理由:小児疾患であるため性差を意識しにくい、あるいは他の小児疾患の性差と混同することがあります。混同注意:先天性股関節脱臼(女児に多い)など、他の小児股関節疾患の性差
- 2. Perthes病は原因不明の特発性疾患であり、外傷が直接の誘因となることは稀です。血行障害が主な原因と考えられています。正しくは:外傷は誘因とならない。選びやすい理由:股関節痛を伴うため、外傷によって症状が顕在化することもあり、外傷が直接の原因と誤解されやすいです。混同注意:単純性股関節炎や骨折など、外傷を誘因とする他の股関節痛
- 3. 正解。Perthes病の約80〜90%は片側性で発症します。両側性に発症することは稀です。
- 4. Perthes病の好発年齢は4〜9歳頃の学童期であり、12歳以降の発症は稀です。12歳以降に発症する場合は、大腿骨頭すべり症を考慮する必要があります。正しくは:4〜9歳に好発する。選びやすい理由:小児期に発症するという漠然とした知識から、好発年齢を特定できず、幅広い年齢層で起こると誤解されやすいです。混同注意:大腿骨頭すべり症(思春期に好発)など、他の小児股関節疾患の好発年齢
- 5. 正解。Perthes病は、大腿骨近位骨端部、特に大腿骨頭への血行障害により、骨端核が虚血性壊死を起こすことが原因とされています。
国試ポイント
Perthes病の病因(血行障害)、好発年齢、性差、発症形式(片側性)、および主な治療法を覚えることが重要です。
混同注意
大腿骨頭すべり症(思春期の肥満男児に多く発症し、大腿骨頭骨端線が後下方にすべる疾患)や大腿骨頭壊死症(ステロイド使用やアルコール多飲が誘因となることが多い成人の疾患)と混同しやすいですが、それぞれ病態、好発年齢、誘因が異なります。
次に同じ論点が出たら
Perthes病に関する問題が出た際は、「発症年齢(学童期)」「性差(男児)」「病態(大腿骨頭の血行障害・壊死)」「発症形式(片側性)」の4点に注目して判断します。
関連知識
大腿骨頭壊死症(成人)、大腿骨頭すべり症、単純性股関節炎(一過性で予後良好)などの股関節疾患との鑑別点を理解しておく必要があります。また、小児の骨・関節疾患として、化膿性股関節炎や先天性股関節脱臼も関連知識として挙げられます。