日本ACLS〈Advanced Cardiovascular Life Support〉協会の定める一次救命措置のアルゴリズムの①から④の順で正しいものはどれか。 ① 呼吸確認 ② 心肺蘇生開始 ③ 周囲の安全確認 ④ 緊急通報とAEDの準備
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第59回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
一次救命処置では、まず救助者と傷病者の周囲の安全を確認します(③)。次に反応を確認し、反応がなければ大声で応援を呼び、119番通報(緊急通報)とAEDの準備を依頼します(④)。そのうえで普段どおりの呼吸があるかを確認し(①)、呼吸がない(または判断に迷う)場合は直ちに胸骨圧迫から心肺蘇生を開始します(②)。したがって③→④→①→②の順が正しいです(公式正答4)。
選択肢ごとの解説
- 1. 周囲の安全確認を最初に行わず、心肺蘇生の後に通報しており、誤りです。正しくは:正しい順序は③→①→④→②です。選びやすい理由:呼吸確認や心肺蘇生が重要であるため、これらを最初に実施すると誤解しやすいです。混同注意:BLSのアルゴリズムをしっかり理解していないと、初期段階の優先順位を間違えやすいです。
- 2. 安全確認や呼吸確認より先に心肺蘇生を始めており、誤りです。正しくは:正しい順序は③→①→④→②です。選びやすい理由:緊急時に早く対応しようとして、すぐに心肺蘇生を開始したくなりがちですが、安全確認が最優先です。混同注意:成人BLSのC-A-Bではなく、手順全体の流れを問われています。
- 3. 安全確認の後に呼吸確認を行ってから通報しています。反応がなければ、呼吸確認より先に緊急通報とAEDの準備を依頼するため、誤りです。正しくは:④と②の順序を入れ替える必要があります。選びやすい理由:呼吸の有無を確認してから通報すると考えやすいためです。混同注意:救急要請のタイミングを「意識の確認」または「呼吸の確認」の直後と理解していないと間違えやすいです。
- 4. 正解。周囲の安全確認→緊急通報とAEDの準備→呼吸確認→心肺蘇生開始の順であり、一次救命処置のアルゴリズムに沿った正しい順序です。
- 5. 周囲の安全確認より先に通報しています。まず救助者自身と傷病者の安全を確保するため、誤りです。正しくは:正しい順序は③→①→④→②です。選びやすい理由:緊急時にはすぐに医療介入を求めることが重要だと思いがちですが、現場の安全が確保されていないと救助者自身も危険に晒されます。混同注意:映画やドラマで見るような「まず電話」という印象に引きずられやすいですが、BLSでは安全確認が第一です。
国試ポイント
一次救命処置(BLS)のアルゴリズムの手順(安全確認→緊急通報・AEDの手配→呼吸確認→心肺蘇生)を理解しているかが問われています。
混同注意
呼吸の確認を先に行ってから通報すると考えがちですが、反応がないと分かった時点で、呼吸確認より先に緊急通報とAEDの準備を依頼します。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出題された場合、BLSのアルゴリズムにおける「安全確認」の重要性、そして「意識・呼吸の確認」「緊急通報・AED準備」「心肺蘇生開始」の連携と優先順位を正確に判断できるかを確認します。特に、複数人での対応と一人での対応の違いにも注目する可能性があります。
関連知識
一次救命処置(BLS)の各ステップの目的と実施方法(胸骨圧迫の深さ・回数、人工呼吸の量・回数、AEDの使用方法)、二次救命処置(ACLS)との違い、小児BLSと成人BLSの相違点、異物除去の方法などが関連知識として挙げられます。