皮膚の侵害受容器はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第54回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
自由神経終末は、皮膚の表皮や真皮に広く分布し、痛覚(侵害受容)の伝達を担う主要な受容器です。熱刺激や化学刺激、機械的な圧刺激など、組織損傷を引き起こす可能性のある様々な刺激に応答します。他の選択肢はすべて機械受容器であり、触覚、圧覚、振動覚、伸展覚といった刺激を感知します。
選択肢ごとの解説
- 1. 毛包受容器は、毛が動くことによる軽い接触や風などの刺激を感知する機械受容器です。正しくは:毛包受容器は触覚を感知します。選びやすい理由:皮膚に広く分布しており、感覚受容器の一種であるため、正解と誤認しやすいかもしれません。混同注意:侵害受容器(痛覚)と機械受容器(触覚)
- 2. パチニ小体は、深部にある圧覚や振動覚を感知する機械受容器です。正しくは:パチニ小体は圧覚や振動覚を感知します。選びやすい理由:皮膚の感覚受容器として有名なので、正解と誤認しやすいかもしれません。混同注意:侵害受容器(痛覚)と機械受容器(圧覚・振動覚)
- 3. ルフィニ終末は、皮膚の伸展や持続的な圧迫を感知する機械受容器です。正しくは:ルフィニ終末は皮膚の伸展や持続的な圧迫を感知します。選びやすい理由:皮膚に分布する主要な感覚受容器の一つであるため、正解と誤認しやすいかもしれません。混同注意:侵害受容器(痛覚)と機械受容器(伸展・圧迫)
- 4. 正解。自由神経終末は、表皮や真皮に広く分布し、痛覚、温度覚、触覚(粗大な触覚)といった多様な刺激を感知する受容器です。特に痛覚(侵害受容)においては主要な受容器となります。正しくは:この選択肢は正しいです。選びやすい理由:他の小体のように特定の名称がないため、漠然とした印象を与え、選びにくいと感じる学生もいるかもしれません。
- 5. マイスナー小体は、皮膚の浅層に存在し、軽度の接触や振動、特に二点識別覚など、識別性の高い触覚を感知する機械受容器です。正しくは:マイスナー小体は識別性の高い触覚を感知します。選びやすい理由:皮膚の触覚受容器として非常に有名であり、名前がよく知られているため、正解と誤認しやすいかもしれません。混同注意:侵害受容器(痛覚)と機械受容器(触覚)
国試ポイント
この問題は、皮膚の様々な感覚受容器がどのような刺激を感知するのか、特に『侵害受容器=痛覚』と『機械受容器=触覚・圧覚など』の違いを正確に理解しているかを問うものです。基本的な解剖生理学の知識が問われています。
混同注意
皮膚には多くの感覚受容器があり、それぞれが感知する刺激の種類(触覚、圧覚、振動覚、温覚、冷覚、痛覚など)が混同されやすいです。特に『〇〇小体』という名称の受容器は、ほとんどが機械受容器であるため、痛覚を感知する自由神経終末と区別する必要があります。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出題された場合、各感覚受容器が感知する具体的な刺激の種類だけでなく、その受容器が皮膚のどの層に存在するか、また適応様式(順応の速さ)についても問われる可能性があります。
関連知識
皮膚の感覚受容器には、主に機械受容器(マイスナー小体、メルケル盤、ルフィニ終末、パチニ小体、毛包受容器など)、温度受容器(クラウゼ終末、ルフィニ終末の一部)、そして侵害受容器(自由神経終末)があります。それぞれの位置(表皮、真皮、皮下組織)や形態も関連知識として重要です。