線毛上皮があるのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第55回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
卵管の内壁は線毛細胞を含む単層円柱上皮で構成されており、この線毛の波動運動によって卵子が子宮へと輸送されます。線毛上皮は、物質の輸送(例えば気管での粘液輸送、脳室での脳脊髄液循環、卵管での卵子輸送)に特化した上皮組織です。
選択肢ごとの解説
- 1. 腟には重層扁平上皮があり、線毛は存在しません。これは摩擦から保護する役割を担っています。正しくは:腟には重層扁平上皮があります。選びやすい理由:生殖器系の一部であるため、混同する可能性がありますが、機能が異なります。混同注意:他の生殖器の構造と混同しやすい。
- 2. 子宮の内面は単層円柱上皮で覆われており、線毛が存在するのは一部の子宮頸管に限られ、子宮体部にはありません。正しくは:子宮の内面は主に単層円柱上皮です。選びやすい理由:卵管と機能的に関連するため、線毛があると思われやすいですが、子宮体部には線毛はほとんどありません。混同注意:卵管や子宮頸管との混同。
- 3. 尿管には移行上皮があり、線毛はありません。移行上皮は、尿量に応じて伸展・収縮する機能を持っています。正しくは:尿管には移行上皮があります。選びやすい理由:液体を運ぶ管状器官であるため、線毛による輸送があると思われやすい。混同注意:気管などの他の管状器官の構造と混同しやすい。
- 4. 膀胱の内面は移行上皮で覆われており、線毛は存在しません。移行上皮は尿の貯留に対応して大きく伸展できる特徴があります。正しくは:膀胱の内面は移行上皮です。選びやすい理由:尿管と同様に、液体を貯留・排出する器官であるため、機能的な連想から誤って選ばれることがあります。混同注意:尿路系の他の器官や、他の上皮組織との混同。
- 5. 正解。卵管の内面は線毛上皮に覆われています。この線毛の動きが、排卵された卵子を子宮へと効率的に送り届ける役割を担っています。
国試ポイント
特定の器官に存在する上皮の種類とその機能を問う基本的な解剖学の知識が試されています。特に、線毛上皮が存在する代表的な器官(気管、卵管、脳室上衣など)を正確に理解しているかが重要です。
混同注意
上皮の種類(重層扁平上皮、単層円柱上皮、移行上皮、線毛上皮)とその分布、および各上皮の機能が混同されやすいです。特に、液体を運ぶ管状器官であれば何でも線毛がある、という誤解が生じやすいです。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出た場合、上皮の種類(特に線毛上皮、移行上皮、重層扁平上皮)とその代表的な分布部位、およびその機能的役割を正確に覚えているかを確認すると良いでしょう。また、特定の疾患と関連付けて問われる可能性もあります(例:カルタゲナー症候群と線毛機能不全)。
関連知識
線毛上皮が存在する他の部位(気管、細気管支、脳室の上衣細胞)、各上皮組織の機能と構造(例:重層扁平上皮の保護機能、移行上皮の伸展性)、生殖器系の各器官の解剖学的特徴と生理機能。