視覚器で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第52回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
虹彩は瞳孔の大きさを調節する眼内の絞りの役割を担っており、その内部には瞳孔を広げる瞳孔散大筋(放射状線維)と瞳孔を狭める瞳孔括約筋(輪状線維)という2種類の平滑筋が含まれています。瞳孔散大筋は交感神経の刺激によって収縮し、瞳孔を広げます。
選択肢ごとの解説
- 1. 毛様体は血管膜の一部であり、毛様体筋や毛様体突起を含み、これらには血管が豊富に分布しています。特に毛様体突起は房水産生に関与し、その機能には血管からの栄養供給が不可欠です。正しくは:毛様体には血管が豊富に分布しています。選びやすい理由:眼球内の一部の構造(例:角膜、水晶体)には血管がないため、混同して選びやすいかもしれません。混同注意:角膜や水晶体などの無血管組織と、毛様体のような血管に富む組織との違い。
- 2. 正解。虹彩は瞳孔の大きさを調節する平滑筋である瞳孔括約筋と瞳孔散大筋を含んでいます。瞳孔散大筋は放射状に走り、交感神経支配によって瞳孔を広げます。
- 3. 眼動脈は内頸動脈の最初の主要な枝であり、脳へ血液を送る内頸動脈から分かれて眼窩内に供給されます。正しくは:眼動脈は内頸動脈の分枝です。選びやすい理由:頸動脈の枝であることは正しいですが、内頸動脈と外頸動脈の区別が曖昧だと誤って選びやすいです。混同注意:内頸動脈と外頸動脈の走行と主要な分枝。
- 4. 眼球壁外膜は、主に強膜と角膜から構成されます。内膜は網膜を指し、眼球壁の最も内側の層です。正しくは:眼球壁外膜は強膜と角膜からなります。選びやすい理由:眼球壁が多層構造であることは知っていても、各層の名称と構成要素が不正確だと迷いやすいです。混同注意:眼球壁の三層構造(外膜:線維膜、中膜:血管膜、内膜:神経膜)の構成要素。
- 5. 角膜は透明性を保つため、血管が存在しない無血管組織です。栄養は房水や涙液、角膜縁の毛細血管から供給されます。正しくは:角膜には血管がほとんど分布していません(無血管です)。選びやすい理由:生体組織には一般的に血管があるため、角膜が無血管であることを知らないと誤って選びやすいです。混同注意:血管を持つ組織と持たない組織(角膜、水晶体など)の区別。
国試ポイント
この問題は、視覚器、特に眼球の基本的な解剖学的構造と機能に関する知識を問うものです。各部位の名称とその特徴(血管の有無、筋の種類、神経支配、動脈の分枝など)を正確に理解しているかが試されます。特に、間違いやすいのは血管の有無に関する知識(毛様体や角膜)と、動脈の分枝関係です。
混同注意
眼球壁の各層の名称と構成要素(線維膜、血管膜、神経膜)、内頸動脈と外頸動脈の分枝、眼球内の無血管組織と血管に富む組織の区別が混同しやすいポイントです。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、眼球の解剖だけでなく、関連する生理機能(例:房水産生、視覚伝導路)や病態(例:緑内障、白内障)に関する知識も問われる可能性があります。特に、眼底検査で見える構造や、特定の疾患と関連する部位の特徴に注目してください。
関連知識
眼球の三層構造(線維膜:強膜、角膜;血管膜:脈絡膜、毛様体、虹彩;神経膜:網膜)、房水の循環経路、視神経の構造、眼筋とその支配神経、自律神経系による瞳孔調節。