成人期中期に発症しやすいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第57回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
うつ病は、社会的ストレスの増加、身体的な変化、生活習慣病の合併など、成人期中期に経験しやすい多様な要因が複合的に作用し、発症リスクが高まると考えられます。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。うつ病はストレス要因や身体的変化などが重なる成人期中期(壮年期から中年期)に発症率が高まることが知られています。
- 2. 統合失調症の多くは思春期後期から青年期(10代後半から20代)に発症のピークを迎えます。正しくは:統合失調症は思春期後期から青年期に発症しやすい。選びやすい理由:精神疾患全般の発症年齢に明確なイメージがないと、どれも当てはまりそうに見えるかもしれません。混同注意:他の精神疾患の発症ピーク年齢と混同しやすい。
- 3. 血管性認知症は主に高齢期(65歳以上)に発症リスクが高まります。成人期中期よりもさらに高齢になってからの発症が多いです。正しくは:血管性認知症は高齢期に発症しやすい。選びやすい理由:加齢とともに発症リスクが高まるため、成人期中期も含まれるように感じるかもしれませんが、主な発症はさらに高齢になってからです。混同注意:アルツハイマー病など他の認知症の発症時期や、認知機能の低下を伴う疾患と混同しやすい。
- 4. 社交不安障害は多くの場合、幼少期や思春期に発症します。成人期中期には慢性化しているケースが多いです。正しくは:社交不安障害は幼少期や思春期に発症しやすい。選びやすい理由:大人の生活でも不安を感じやすい病気であるため、成人期中期に発症すると思われがちですが、実際は若年期に発症し、そのまま慢性化することが多いです。混同注意:パニック障害や全般性不安障害など、他の不安障害の発症時期と混同しやすい。
- 5. 神経性無食欲症(拒食症)は思春期から青年期前半(10代前半から20代前半)に発症することが最も多いです。正しくは:神経性無食欲症は思春期から青年期前半に発症しやすい。選びやすい理由:摂食障害は大人になってから発症するイメージもあるかもしれませんが、主な発症ピークは若年期です。混同注意:過食症など他の摂食障害の発症時期と混同しやすい。
国試ポイント
各精神疾患の代表的な発症年齢や好発期を正確に理解しているかを問う問題です。特に、思春期、青年期、成人期中期、高齢期といったライフステージと疾患を結びつける知識が重要になります。
混同注意
各精神疾患の発症年齢が似通っているものや、慢性化することで成人期中期にも症状が見られるため、発症と症状持続の区別が曖昧になりやすい。また、高齢期に多い認知症など、明確な年齢層と結びつく疾患と混同することもあります。
次に同じ論点が出たら
同様の論点が出た場合、各精神疾患の「好発年齢」だけでなく、「性差」や「経過」についても問われる可能性があります。また、DSM-5などの診断基準における発症時期に関する記述も確認すると良いでしょう。
関連知識
統合失調症(思春期後期〜青年期)、社交不安障害(幼少期〜思春期)、神経性無食欲症(思春期〜青年期前半)、血管性認知症(高齢期)。その他の主な精神疾患の発症年齢についても整理しておくことが望ましい(例:パニック障害、強迫性障害など)。