患者に対するOSAについて正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第52回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
OSA(Occupational Self-Assessment)は、カナダ作業遂行測定(COPM)と同様に、クライアント中心の評価ツールです。患者自身が自身の活動遂行能力やその活動への価値について自己評価を行い、その結果に基づいて改善したいと考える領域を特定し、優先順位付けを行うことを目的としています。これにより、作業療法士は患者の希望に基づいた目標設定と介入計画を立てることができます。
選択肢ごとの解説
- 1. OSAは、患者自身が感じる遂行能力と価値を評価するものであり、単に役割の有無を確認するツールではありません。正しくは:患者自身が、さまざまな活動や役割について、どの程度うまく遂行できていると感じているか、そしてその活動をどの程度重要だと感じているかを評価します。選びやすい理由:役割という言葉に反応してしまうかもしれませんが、OSAはより主観的な遂行能力と価値に焦点を当てています。混同注意:客観的な活動リストや役割チェックリストとの混同。
- 2. OSAは、身体機能そのものではなく、活動や役割の遂行における自己評価(身体機能が活動にどう影響しているかという自己認識を含む)を評価するツールです。正しくは:活動や役割を遂行する上での自分の能力と、その活動の重要度について、患者さん自身の主観的な見方を評価します。身体機能の評価は、別の客観的評価尺度を用います。選びやすい理由:活動遂行には身体機能が不可欠であるため、一見関連があるように思えます。混同注意:ROM測定やMMTなどの客観的身体機能評価との混同。
- 3. OSAは、質問紙形式で自己評価を行うツールであり、VASを用いて行動状況を評価するものではありません。VASは痛みの評価などによく用いられます。正しくは:各項目について、遂行能力と価値を4段階のリッカート尺度(例:できない~とてもできる、重要でない~とても重要)で評価します。選びやすい理由:評価尺度の一種であるVASが出てくるため、評価に関連する選択肢として選んでしまう可能性があります。混同注意:痛みの評価などによく使われるVASと、OSAの評価形式との混同。
- 4. OSAは、現在の活動遂行能力と価値を評価するツールであり、生活史をグラフで示すようなものではありません。スロープは生活史の変遷を表現する一般的な方法ではありません。正しくは:現在の活動に対する自己認識と、今後の改善希望に焦点を当てます。選びやすい理由:患者の生活と関連する情報が含まれるため、関連性があるように思えるかもしれません。混同注意:他の生活史を聴取する面接手法や、タイムラインのような図示方法との混同。
- 5. 正解。OSAは、患者が自己評価した活動の遂行能力と、その活動への価値に基づき、最も改善したいと感じる領域を特定し、優先順位付けするプロセスを支援します。これは、クライアント中心のアプローチの重要な側面です。選びやすい理由:この選択肢はOSAの重要な目的の一つを正確に記述しています。
国試ポイント
OSAの目的とクライアント中心の評価としての特徴を理解しているか。他の評価ツールや一般的な評価方法との違いを区別できるか。
混同注意
COPM(Canadian Occupational Performance Measure)など、他のクライアント中心の評価ツールとの共通点や相違点。
次に同じ論点が出たら
この患者にとって最も重要なOT介入目標を特定するために、どのような情報がさらに必要か。
関連知識
MOHO(人間作業モデル)に基づく評価ツール、COPM、クライアント中心の評価、目標設定。