正常の運動発達で獲得する年齢が最も高いのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第59回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2・5番(いずれも正解)
解説
【公式の取扱い】この問題は1つを選ぶ形式ですが、公式の正答表では2・5のいずれも正解とされています。 正常な乳幼児の運動発達において、寝返りは生後4~6か月頃、独坐は生後6~8か月頃、飛行機肢位は生後6~8か月頃にみられます。これに対し、高這いは生後8~10か月頃、つかまり立ちは生後9~11か月頃に獲得されるのが一般的です。したがって、提示された選択肢の中で最も遅い時期に習得されるのは「高這い」と「つかまり立ち」です。
選択肢ごとの解説
- 1. 独坐は一般的に生後6~8か月頃に獲得される運動です。他の選択肢と比較すると、最も遅い時期に習得されるわけではありません。正しくは:この運動は通常、生後6~8か月頃に獲得されます。選びやすい理由:首すわりの後に獲得される重要な運動発達であるため、比較的遅い段階であると誤解しやすいかもしれません。しかし、つかまり立ちや高這いよりは早い時期です。
- 2. 正解。高這いは、通常生後8~10か月頃に獲得される運動です。これは、寝返りや独坐、飛行機肢位といった他の多くの運動発達項目よりも遅い時期にあたります。つかまり立ちと並んで、この中で最も遅く習得される運動の一つです。
- 3. 寝返りは、一般的に生後4~6か月頃に獲得される運動です。これは、提示された選択肢の中で比較的早期に習得される運動であり、最も遅いわけではありません。選びやすい理由:身体を大きく動かす重要な発達段階であるため、発達の節目として重要視されやすいですが、時期としては比較的早い段階です。混同注意:ずりばい(寝返りよりも少し遅い)などの移動手段と混同して、もう少し遅い時期だと誤解するかもしれません。
- 4. 飛行機肢位は、通常生後6~8か月頃に見られる一時的な運動パターンです。これは、安定した姿勢の獲得や移動手段とは異なり、通過的な発達現象であり、最も遅く習得される項目ではありません。正しくは:この姿勢は通常、生後6~8か月頃に見られる通過的な運動パターンです。選びやすい理由:独特の姿勢であるため、特別な運動として習得に時間がかかると誤解する可能性があります。しかし、機能的な姿勢や移動手段とは性質が異なります。混同注意:安定した座位やハイハイのような、機能的な運動発達の「獲得」と混同し、同様の基準で時期を判断してしまうかもしれません。
- 5. 正解。つかまり立ちは、一般的に生後9~11か月頃に獲得される運動です。これは、他の多くの運動発達項目(寝返り、独坐、飛行機肢位など)よりも遅い時期にあたります。高這いと並んで、この中で最も遅く習得される運動の一つです。
国試ポイント
乳幼児の主要な運動発達段階とその一般的な獲得時期に関する正確な知識が問われています。発達の順序とその時期を理解しているかが重要です。
混同注意
各運動発達の相対的な時期を正確に把握していないと、見た目の複雑さや重要度で時期を誤判断する可能性があります。特に、通過的な運動パターン(飛行機肢位など)を、安定した姿勢や移動手段と同じ「獲得」の概念で捉え、時期を混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出題される場合は、運動発達の個体差や、特定の運動パターンが欠如・遅延した場合の臨床的な意義(アセスメント・介入の必要性)についても問われる可能性があります。また、原始反射の消失時期との関連も関連知識として重要です。
関連知識
首すわり(3~4か月)、ずりばい(7~8か月)、伝い歩き(10~12か月)、独歩(1歳~1歳半頃)など、他の主要な運動発達段階とそれぞれの獲得時期も合わせて理解しておくことが大切です。