感度・特異度について正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第57回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
特異度とは、真の陰性者を正しく陰性と判断する割合であり、特異度が高い検査では、疾患がない人を正しく陰性と判断するため、誤って陽性と判断される(偽陽性)ことが少なくなり、結果として過剰な精密検査や診断が減少します。
選択肢ごとの解説
- 1. 血液検査全般で特異度が高いとは限りません。検査の種類や対象疾患によって感度・特異度は異なります。正しくは:血液検査の種類によるが、例えば腫瘍マーカーは必ずしも特異度が高いとは限らない。選びやすい理由:血液検査は数値で客観的に判断されるため、精度の高いイメージがあるから。混同注意:血液検査の客観性と特異度の高さは直接関係しない。
- 2. 感度が高いとは、有病者を見逃しにくいということなので、見落としは少なくなります。感度が低いと見落としが多くなります。正しくは:感度が高いと見落としが少ない。選びやすい理由:感度と特異度の関係性を混同し、逆に捉えてしまう。混同注意:感度と見落としの多さの関係性。感度が高い=偽陰性が少ない=見落としが少ない。
- 3. 正解。特異度が高い検査は、疾患がない人を正しく陰性と判断する割合が高いため、偽陽性が少なく、過剰な診断や検査(過剰診断)が抑制されます。選びやすい理由:特異度の定義と臨床的意義を正しく理解していれば選びやすい。混同注意:感度と特異度を正しく区別できているか。
- 4. 信頼区間が広いということは、測定値のばらつきが大きいことを意味し、測定の精度が低いことを示唆します。再現性が高いとは、測定を繰り返した際に同じ結果が得られやすいことを指すため、信頼区間が狭いほど再現性が高いと言えます。正しくは:信頼区間が狭いと再現性が高くなる。選びやすい理由:信頼区間と再現性の関係性を混同している可能性がある。混同注意:信頼区間の広さと測定の精度・再現性の関係性。
- 5. エックス線による肺がんの発見は、進行期のがんを見つけることには有効ですが、初期の肺がんの発見における感度は必ずしも高いとは言えません。特に、スクリーニング目的では偽陽性も多くなります。正しくは:感度の高い検査として、例えば結核菌検査のPCR法やインフルエンザ迅速診断キットの初期の感度などがある。選びやすい理由:エックス線検査ががん発見に広く用いられているため、感度が高いと誤解しやすい。混同注意:一般的に広く用いられている検査が必ずしも感度が高いとは限らないこと。
国試ポイント
感度・特異度の定義と、それがスクリーニング検査や確定診断にどう影響するかを理解する。
混同注意
感度と特異度は互いにトレードオフの関係にあることが多く、どちらか一方が高いと他方が低くなる傾向があります。また、陽性的中率や陰性的中率との区別も重要です。
次に同じ論点が出たら
感度と特異度の定義を正確に理解し、それぞれの臨床的意義(感度が高いと見落としが少ない、特異度が高いと過剰診断が少ない)が正しく記述されているかを確認する。
関連知識
感度は「有病者のうち検査陽性となる割合」、特異度は「無病者のうち検査陰性となる割合」と定義されます。スクリーニング検査では感度が高いものが望まれ、確定診断では特異度が高いものが望まれます。