高血糖症状はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第56回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
高血糖状態では、血液中の糖濃度が高まり、腎臓での糖の再吸収能力を超えると、尿中に糖が排泄されます(尿糖)。この際、浸透圧によって水分も尿中に引き出されるため(浸透圧利尿)、脱水状態となり、その結果として強い喉の渇き(多飲)や尿量の増加(多尿)が生じます。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。高血糖は浸透圧利尿を引き起こし、体内の水分が失われるため、脱水症状として強い喉の渇きを感じ、水分を多量に摂取するようになります。
- 2. 動悸は主に低血糖症状や、甲状腺機能亢進症、心疾患などで見られますが、高血糖の直接的な主要症状ではありません。正しくは:低血糖の代表的な症状の一つです。選びやすい理由:一般的な体調不良で起こる可能性のある症状であるため、糖尿病と関連付けて考えてしまう人がいるかもしれません。混同注意:低血糖症状(冷汗、震え、頻脈など)と混同しやすいです。
- 3. 頻脈は低血糖症状や、脱水症状が重度の場合に二次的に起こることもありますが、高血糖自体を直接的に示す初期症状としては一般的ではありません。正しくは:低血糖の代表的な症状の一つです。選びやすい理由:脱水が進むと二次的に脈拍が速くなることがあるため、高血糖と関連付けて考える人もいるかもしれません。また、低血糖の症状でもあるため混同しやすいです。混同注意:低血糖症状(冷汗、震え、動悸など)と混同しやすいです。
- 4. 空腹感は低血糖の代表的な症状です。高血糖では、細胞がブドウ糖を利用できないため、むしろ倦怠感や体重減少が見られることがあります。正しくは:低血糖の代表的な症状の一つです。選びやすい理由:糖尿病患者がインスリン治療などで低血糖になった際に経験する症状であるため、糖尿病と関連付けて考えてしまう可能性があります。混同注意:低血糖症状(冷汗、震え、動悸など)と混同しやすいです。
- 5. 手指振戦は低血糖の代表的な症状の一つです。高血糖では、通常、このような症状は初期には見られません。正しくは:低血糖の代表的な症状の一つです。選びやすい理由:低血糖時によく見られる症状なので、糖尿病と関連付けて考えてしまう人がいるかもしれません。混同注意:低血糖症状(冷汗、動悸、空腹感など)と混同しやすいです。
国試ポイント
糖尿病における高血糖と低血糖のそれぞれの主要な症状を区別できるかが問われています。特に、急性期の症状が重要です。
混同注意
低血糖症状(発汗、振戦、動悸、空腹感など)と高血糖症状(多飲、多尿、多食、体重減少、倦怠感など)は非常によく混同されます。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出た場合、高血糖と低血糖それぞれの症状を正確に区別できるか、また糖尿病性ケトアシドーシスや高浸透圧高血糖症候群など、より重篤な高血糖合併症の症状についても理解しているかが問われる可能性があります。
関連知識
高血糖の三大症状は、多飲、多尿、多食です。これらに加え、体重減少や全身倦怠感なども見られます。低血糖の症状には、冷汗、動悸、手指振戦、空腹感、めまい、意識障害などがあります。