外胚葉から発生するのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第59回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
松果体は、間脳背側の第三脳室天井から突起として形成され、神経外胚葉(外胚葉の一部)に由来します。これは神経系の主要部分が外胚葉から発生するという原則と一致します。
選択肢ごとの解説
- 1. 筋肉組織は中胚葉に由来します。特に骨格筋は体節の中胚葉から、心筋は臓側板の中胚葉から、平滑筋は臓側板または間葉から発生します。正しくは:筋肉組織は中胚葉から発生します。選びやすい理由:筋肉は体を構成する主要な要素であり、発生学の基本知識を曖昧に覚えていると混同しやすいかもしれません。混同注意:外胚葉(神経系、表皮など)と中胚葉(筋肉、骨、循環器系など)の由来を混同しやすいです。
- 2. 子宮は中胚葉から発生します。具体的には、中胚葉から派生するミュラー管(傍中腎管)が分化して子宮が形成されます。正しくは:子宮は中胚葉から発生します。選びやすい理由:生殖器系も体の重要な部分であり、発生源を正確に把握していないと誤って選んでしまう可能性があります。混同注意:外胚葉、中胚葉、内胚葉がそれぞれどの器官を形成するかについての知識の曖昧さ。
- 3. 甲状腺は内胚葉に由来します。具体的には、原始咽頭の床から発生します。正しくは:甲状腺は内胚葉から発生します。選びやすい理由:内分泌腺の一種であるため、他の内分泌腺との発生源の違いが曖昧な場合に選びやすいかもしれません。混同注意:外胚葉(脳下垂体の前葉の一部など)、中胚葉(副腎皮質など)、内胚葉(甲状腺、膵臓など)の各胚葉由来の内分泌腺を混同しやすいです。
- 4. 消化管の上皮部分は内胚葉に由来します。消化管の筋肉や結合組織は中胚葉に由来します。正しくは:消化管の上皮部分は内胚葉から発生します。選びやすい理由:消化器系も体の根幹をなす器官であり、その発生源が単一ではないため、誤解しやすいです。混同注意:消化管の各層(上皮、筋層、漿膜)が異なる胚葉から発生することを理解していない場合、特に内胚葉と混同しやすいです。
- 5. 正解。松果体(上衣突起)は、間脳の背側部分(第三脳室の天井)から発生し、これは外胚葉(特に神経外胚葉)に由来します。選びやすい理由:脳の一部でありながら、他の脳部位や内分泌器官との関連で発生源が曖昧になることがあります。混同注意:脳下垂体など、他の脳に関連する内分泌器官の発生源と混同しやすいです。脳下垂体は前葉が外胚葉(ラトケ嚢)、後葉が神経外胚葉(間脳)由来です。
国試ポイント
本問題は、基本的な発生学の知識、特に三大胚葉(外胚葉、中胚葉、内胚葉)から発生する主要な器官や組織を正確に覚えているかを問うものです。国家試験では、特定の器官がどの胚葉から発生するか、あるいは各胚葉からどのような器官が形成されるか、という形式で頻繁に出題されます。
混同注意
脳下垂体(前葉は口腔外胚葉、後葉は神経外胚葉)、副腎(皮質は中胚葉、髄質は神経堤細胞由来)、甲状腺(内胚葉)など、発生源が複雑な内分泌器官や、複数の胚葉から形成される器官と混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、各胚葉から発生する代表的な器官や組織のリストを網羅的に確認し、特に発生源が複雑な器官(例:脳下垂体、副腎、消化管)については、その構成要素がどの胚葉に由来するかを詳細に覚えているかを問われる可能性があります。
関連知識
外胚葉からは、神経系(脳、脊髄、末梢神経)、感覚器(目、耳の内耳など)、皮膚の表皮とその付属器(毛、爪、汗腺など)、歯のエナメル質、および一部の内分泌腺(脳下垂体後葉、松果体、副腎髄質、一部の性腺細胞)が形成されます。中胚葉からは、筋骨格系、結合組織、循環器系、泌尿生殖器系、副腎皮質などが形成されます。内胚葉からは、消化管の上皮、呼吸器系の上皮、肝臓、膵臓、甲状腺、副甲状腺、胸腺などが形成されます。