ICFで「活動と参加」に含まれるのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第61回理学療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
国際生活機能分類(ICF)において、「活動と参加」とは、個人が生活場面で行う課題の遂行や行動、そして生活・社会場面への関与を指します。選択肢の中で「対人関係」は、他者との交流や人間関係の構築・維持といった、個人が行う具体的な活動や社会的な関与を示すため、「活動と参加」に分類されます。一方、「態度」「認知」「行動様式」は個人の「心身機能」に該当し、「支援と関係」は「環境因子」に該当します。
選択肢ごとの解説
- 1. 「態度」は、国際生活機能分類(ICF)では「心身機能」の中の「精神機能」の一部として分類されます。正しくは:態度などの情動や気質は心身機能に分類されます。選びやすい理由:日常生活における人との関わり方の一部と捉えられがちですが、ICFの分類では心身機能に属します。混同注意:「活動と参加」における行動と混同しやすいですが、態度は個人の内面的な機能に焦点を当てています。
- 2. 「認知」は、国際生活機能分類(ICF)では「心身機能」の中の「精神機能」の一部として分類されます。正しくは:認知機能(例:記憶、注意、思考)は心身機能に分類されます。選びやすい理由:「活動」には認知機能が関与しますが、認知そのものは「活動と参加」ではなく「心身機能」として扱われます。混同注意:認知機能を用いる「活動」と、認知機能そのもの(心身機能)を混同しやすいです。
- 3. 「行動様式」は、国際生活機能分類(ICF)では「心身機能」の中の「精神機能」の一部として分類されます。正しくは:行動様式(例:衝動の制御、複雑な行動)は心身機能に分類されます。選びやすい理由:「活動」における行動と関連が深く、選択肢として紛らわしいですが、行動様式は個人の機能レベルで捉えられます。混同注意:具体的な「活動」と、その活動を可能にする「行動様式」(心身機能)を混同しやすいです。
- 4. 正解。「対人関係」は、国際生活機能分類(ICF)において「活動と参加」のドメインに含まれる項目であり、特に「主要な生活領域」や「対人交流と関係」といった項目に具体的に示されています。これは、個人が他者とどのように関わるか、社会の中でどのような役割を果たすかという側面を指します。正しくは:この選択肢は正しいです。
- 5. 「支援と関係」は、国際生活機能分類(ICF)では「環境因子」の一部として分類されます。これは個人を取り巻く物理的、社会的、態度的な環境の側面を指します。正しくは:支援や人間関係のシステムは環境因子に分類されます。選びやすい理由:「対人関係」と似ているため、混同しやすいですが、「支援と関係」は外部要因としての環境を指します。混同注意:「対人関係」(活動と参加)と「支援と関係」(環境因子)を混同しやすいです。前者は個人の行為、後者は外部資源やシステムです。
国試ポイント
ICFの主要な構成要素(心身機能、身体構造、活動と参加、環境因子、個人因子)の具体的な項目分類について理解しているかを問う問題です。特に「活動と参加」と、それ以外の機能や環境との区別が重要になります。
混同注意
「活動と参加」の項目は、特に「心身機能」や「環境因子」と混同されやすいです。例えば、「認知機能」は心身機能ですが、認知機能を用いて行う「学習」は活動と参加です。また、「対人関係」は活動と参加ですが、対人関係をサポートする「支援サービス」は環境因子です。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出題された場合、まずICFの5つの構成要素(心身機能、身体構造、活動、参加、環境因子、個人因子)を明確に区別し、それぞれの要素がどのような側面を表すかを理解しているかを確認します。特に、具体的な事柄がどの要素に分類されるかを判断する能力が問われるでしょう。
関連知識
ICFはWHO(世界保健機関)が提唱する人間の健康と健康関連状態を記述するための分類法です。障害を単なる機能障害と捉えるのではなく、生活機能という包括的な視点から捉えることが特徴です。特に、障害のモデルとして、医学モデルと社会モデルを統合した『生活機能モデル』を採用している点が重要です。各構成要素の具体的な分類項目を理解することは、多職種連携における情報共有や個別支援計画の策定において不可欠な知識となります。